第410章 危険が現実に

その時、帝都の庄司家の屋敷では。

庄司大奥様は客間でお茶を飲んでいた。

秋山若葉と会社のもう一人の取締役が慌ただしい様子で駆けつけてきた。

「お二人とも、どうしてこんな時間に?」庄司大奥様は額を揉みながら、少し疲れた様子で尋ねた。

どういうわけか、一日中落ち着かない気持ちが続いていた。

この時、秋山若葉と会社の重鎮の一人がやってきたのを見て、さらに不吉な予感が募った。

秋山若葉は隣の取締役を見やり、取締役は困った表情を浮かべ、言葉を発するのが極めて難しそうで、秋山若葉の方を見て「若葉お嬢様、やはりあなたから話していただけますか」と言った。

秋山若葉は少し躊躇した後、何度も言葉を選びながら、ようやく口を開いた。「お祖母様、重要なお話がございます。ですが、お聞きになった後は...どうかお体を大切になさってください。あまりお取り乱しにならないように...」