第450章 病は糸を引くように去る

宮本旭の目が一瞬冷たくなった。「いつから私の仕事にあなたが口出しできるようになったんだ?」

周藤史良はその言葉を聞いて顔が強張ったが、この若旦那を怒らせるわけにはいかなかった。今は彼に助けを求めたいこともあり、とりあえずこの件は置いておくしかなかった。

「そういえば、宮本旭、最近会社に来た新しいマネージャーの件について聞いているか?」周藤史良は何気なく尋ねた。

宮本旭は目を細めた。「私を落ち目の芸能人と同列に扱ったマネージャーのことか?」

周藤史良は彼の不機嫌な表情を見て、目に光るものが宿った。「その通りだ。あいつは渡辺部長を後ろ盾にして、随分と傲慢な態度を取っている!私が林浩と等々力辰を交換しようと言ったら、あいつは大口を叩いて、お前と交換するなら考えてもいいと言いやがった!最近、あいつの担当している等々力辰は『ビックリドラゴン2』の男性二番手役の有力候補で、かなり注目を集めているんだ!」