第466章 これは彼の飴ちゃんじゃないか

二階の化粧室内。

宮本旭は広々とした快適な椅子に寄りかかり、片足を他方の足の上に乗せ、手にスマートフォンを持ってゲームに夢中になっていた。周りには美容師、メイクアップアーティスト、スタイリストたちが彼を取り囲んでいた。

傍らには二人の若いアシスタントがいて、一人は大きなココナッツを両手で持ち、丁寧に横に立っていた。宮本旭がゲームの一戦を終えると、慎重にココナッツを差し出して一口飲ませた。

もう一人は数歩離れた場所に立ち、カシャカシャと絶え間なく写真を撮り続けていた。

「旭兄、撮影が終わりました。これらはいかがでしょうか?」アシスタントは緊張した様子でカメラを持って確認を求めた。

宮本旭は一瞥して、顔をしかめた。「ちっ、俺のかっこよさの万分の一も撮れてないじゃないか!」