雨宮由衣たちのテーブルはステージに近かったため、そのまま席に座ってゲームに参加することにした。
このテーブルの三人を見て、司会者は目を輝かせながら近づいて尋ねた。「参加されるのはどちらのお二人ですか?」
雨宮由衣は自分と向かいの庄司夏を指差して、「私たち二人です!」
「お二人はどういったご関係ですか?ご友人同士ですか?」
司会者は最初カップルかと聞こうと思ったが、この女性は向かいの男性よりも隣の男性との方が明らかに親密そうに見えた。
庄司夏が変なことを言い出さないように、雨宮由衣は急いで答えた。「親戚です。」
「なるほど。では、始める前にご説明させていただきますが、現在の最高得点は8点です。賞品を獲得するにはこのスコアを超える必要があります。同点の場合は追加戦を行います。特に質問がなければ、始めさせていただきます!」
「問題ありません。始めましょう!」庄司夏が催促した。
仕方なく、雨宮由衣も付き合うことにした。「私も大丈夫です。」
「お嬢様、リモコンをお持ちください。開始後、大画面に二枚の画像がランダムで表示されます。三秒以内に一枚を選んでいただきます。あなたの選択結果は、向かいの方が予想を終えた後に発表されます。」
司会者は簡単に説明を終え、ゲームの開始を宣言した。
すぐに大画面上の画像が素早く回転し、ゆっくりと停止した。
左側の画像は黒薔薇で、右側の画像は金色に輝く向日葵だった。
食いしん坊な本能で、雨宮由衣は迷わず向日葵を選んだ。
「こちらの紳士、彼女が何を選んだと思いますか?」
雨宮由衣は少し緊張しながら庄司夏を見つめ、彼の答えを待った。
庄司夏は二枚の画像を一瞥すると、考えもせずに答えた。「黒薔薇です。」
司会者はそれを聞いて、残念そうな表情を浮かべた。「申し訳ありません。不正解です。こちらの美女は向日葵を選びました。」
そう言うと、大画面に雨宮由衣の選択結果が表示され、向日葵の画像の横に大きなチェックマークが付いた。
「まだ一回目ですから、チャンスはたくさんありますよ。次回頑張りましょう!」司会者が声をかけた。
すぐに第二組の画像が表示された。左側は雛子で、右側は白虎だった。
この問題は選ぶまでもない。もちろん白虎だ!