046 ランク:SS

……

「自殺の腕輪」

「ランク:D+」

「エンチャント:アークスラッシュ」

「アークスラッシュ:二環魔法。腕輪を起点として、30秒持続する雷光の弧を召喚し、敵を攻撃する(弧光の長さは8~14メートルの間で自由に調整可能)」

「使用:ミストラ第七呪文」

「制限:1日3回まで」

……

「このランク、自殺魔輪よりも二段階も低いのか?」

最初ロジャーは少し戸惑った。

しかしすぐに理解した。

極燃風暴は確かに厄介だが、一般人が使えば即死だ。

しかし、少なくともこの魔法は持続的な範囲攻撃だ。

魔法を放った後、敵と相討ちになる可能性はある。

しかし「アークスラッシュ」は違う。

一般人が呪文を唱え始めた時点で、弧光が敵に届く前に自分が感電死してしまうだろう。

相討ちの機会すらない!

珍しいDランクの評価も納得だ。

しかしロジャーにとって。

アークスラッシュのデメリットはほとんど存在しない——

高い耐久値の前では、軽い麻痺など取るに足らない。

そして高い制御性と雷屬性による魔物への克制効果は、極燃風暴よりも優れている。

ただ実戦での効果がどうなのかはまだ分からない。

しかし、この時ロジャーの表情は曇っていた。

続けて二つの「自殺」装備を手に入れたことで。

陰謀の匂いを嗅ぎ取ったのだ!

「偶然を除けば、こんなに短期間で二つの自殺装備を手に入れられたということは、ミストラにはこういった装備がまだたくさんあるということではないか?」

「一つや二つならまだしも、鍊金術師長の失敗作か遊び半分の産物かもしれない。」

「しかし、もし自殺装備が大量にあり、さらに自殺シリーズのセット装備まであるとしたら...それは非常におかしいことだ!」

ロジャーは深く息を吸い込んだ。

もし彼の推測が正しければ。

「自殺」シリーズの魔法アイテムは誰かが意図的に設計し、餌として撒かれているのかもしれない!

その標的は、ロジャーのような魔法耐性が極めて高いか、特定の属性に対して免疫を持つ冒険者たちだ!

通常の場合。

自殺シリーズの装備は誰も使わない。

せいぜい最後の手段として取っておく程度だ。