125 蛙類の天敵(購読をお願いします)

……

「死霊拘束:特殊な魅惑の魂'マレーナ'の召喚に成功した」

……

部屋の中。

足元に純白のオーラリングを纏い、期待に満ちた表情の魅惑の魂が虚空に現れた。

彼女を見た瞬間。

ロジャーは涙が込み上げてきた。

この一年間、昼も夜も想い続けた人なのだ!

彼は顔を横に向け、コーラを見つめた:

「少し席を外してもらえるかな?」

コーラは甘い笑みを浮かべた:

「はい、ご主人様」

そう言うと。

彼女の姿は壁に溶け込み、隣の部屋へと消えていった。

マレーナは恥ずかしそうに両手を胸に当て、大きな瞳でロジャーを好奇心いっぱいに見つめた:

「あなたが私の恋人なの?」

「なんだか懐かしい感じがするわ……」

開山拳!

40%の雷ダメージが追加される!

データパネルには。

……

「特殊な魅惑の魂マレーナを倒した」

「1XPを獲得した」

……

「第六感:マレーナは完全に死亡し、彼女の'魂の種'と'魂所'は消滅した」

……

「すっきりした」

ロジャーは深いため息をついた。

最近は。

人を殺すのも大変だな。

しばらくして。

彼はコーラを呼び戻した。

彼女は不思議そうに空っぽの部屋を見回し、尋ねた:

「ご主人様、マレーナ様はどこへ?」

ロジャーは軽やかに答えた:

「帰ったよ」

「ちょっとした口論があったけど、結果はまあまあ良かった」

「君の功績は大きい。だから私の契約使用人になる機会を与えよう」

コーラは俯いて、何かを察したように霊魂体を震わせた。

しかし彼女は即座に答えた:

「お受けいたします」

……

マレーナの問題を解決した後。

ロジャーの生活は再び平穏な日々を取り戻した。

間もなく。

真理協會は控えめながらも品格のある叙勲式を執り行った。

ロジャーは一躍して真理の山の名誉会長となった。

そして多くの権限と手当を得ることとなった。

しかしこの式典にロジャー本人は参加しなかった。

彼は莎爾に代理出席を依頼したのだ。

「叙勲を受ける」ことと「真理の山への入会意思を示す」ことは、ロジャーの策略だった。

体が完全に回復するまでは。

法術師さまの領域には一歩も踏み入れないつもりだ!

どんな奇妙な罠が待ち構えているか分かったものではない!

確かに彼があの一手を見せた後では。

真理協會が悪意を持っている可能性は低いだろう。

しかし果てしない探りと推測は避けられない。

ロジャーがすべきことは、できる限り神秘的な存在であり続けることだ。

あとは真理の山の連中に好きなように推測させればいい。

……

特筆すべきは。

彼が療養している間。

真理協會の実質的な第3位、第4浮島の島主である——

「于松氏」が一度戻ってきていた。

しかしロジャーが会う前に、于松はまた姿を消してしまった。

莎爾の話によると、彼は常に神出鬼没な人物だという。

玉泉の令が彼の手にあるのは確かに厄介な問題だ。

しかしロジャーは焦っていない。

彼には予感があった。

この神秘的な于松氏とすぐに会えるだろうと。

……

そしてこの半年余りの間に。

浮島の勢力図は静かに変化していった。

もともと超然とした地位にあった莎爾は、ロジャーの支援を受けて五大浮島間で最も権勢のある人物となった。

彼女の勢力は急速に拡大したが、非常に分別があった。

利益の獲得において。

彼女は常に人々を苦しめはするが致命的な打撃は与えない絶妙なラインを突いていた。

これらの利益は雪だるま式に膨れ上がっていった。

その大部分は馬車に積まれてロジャーの家へと運び込まれた。

そのため。

彼の屋敷は6ヶ月の間に3回も増築せざるを得なかった。

これらの資源はロジャーのもう一つの切り札となるだろう。

しかしこれは彼が莎爾を代弁者として選んだ最も重要な理由ではない。

実は。

半年前。

ロジャーはデータパネルにこんな記録を見つけていた。

……

「英雄の気概:女魔術師莎爾の心を捕らえた。現在の好感度93、予測される相互行為リストは以下の通り:

1.XXX

2.Xxx

3.xxx」

……

下には言葉にできないような選択肢が並んでいた。

まるでエロゲーをプレイしているような錯覚に陥った。

これについて言えば。

「英雄の気概」という特技について触れないわけにはいかない。

これはロジャーが死の予言者を倒すため、レベル30に到達した時に得た隱密俠の本職特技だ!

……

「英雄の気概(第3環特技):魅力の高い異性に対して、より強い魅力を発揮する」

……

最初は気にも留めていなかった。

しかし莎爾との接触を重ねるうちに、この特技は頻繁に更新された!

そして莎爾の好感度が90を超えた時。

システムは「好感度リスト」という新しいモジュールを開放した!

ロジャーはようやくこれを重要視し始めた。

この特技を改めて見直してみると、その効果は実に破格だった。

これは、ロジャー自身の魅力に関係なく、相手の魅力が十分に高ければ、その相手が彼に惹かれやすくなることを意味している。

周知の通り。

術士は魅力が極めて高い存在で、特に女術士はそうだ。

マッサージ師としての日常的な接触に加え、あの衝撃的な一撃。

莎爾が陥落したのは当然の成り行きだった。

これについて。

ロジャーは喜びと不安の両方を感じていた。

喜ばしいのは。

好感度70以上なら、相手は自分の利益を損なうようなことは決してしないということだ。

90以上の好感度があれば、莎爾のような鍊金術師長が一生無償で働いてくれるようなものだ!

これは契約使用人と比べても遜色がない!

最も重要なのは、相手が心から望んでいるということだ!

資本家でもこれには舌を巻くだろう!

不安な点は。

古来より美女は禍の元。

モンスター狩りの速度が女性によって妨げられるのは避けたい!

幸いなことに、この特技はオン・オフの切り替えが可能だ。

熟考の末。

ロジャーは今後、魅力の高い女性と接触する際には。

状況に応じてこの特技を切り替えることにした。余計な面倒を避けるためだ。

興味深いことに。

現在の好感度リストの「深い関係」の欄には。

莎爾だけがアクティブで表示されている。

その下には灰色のアイコンばかりが並んでいた。

……

「魔爆蛙:-164250」

「沼地の灰色ドワーフ:-11936」

「ジョニータートル:-2989」

……

これはロジャーをいささか悲しませた。

ある日のこと。

彼は思いつきでキツツキさんの顔を召使いリストに入れてみた。

すると、忠誠度を除いて、キツツキさんの好感度は71ポイントもあることが判明した!

「これは...かなりの好感度だな!」

ロジャーは背筋が凍る思いをした。

すぐさまキツツキさんをリストから外し、召使いの列に戻した。

まさにこのような理由から。

ロジャーは莎爾をこれほど信頼している。

この鍊金術師長は自分の成長への助力となってくれるはずだ。

妨げにはならないだろう。

……

同じくこの半年ほどの間に。

ロジャーの知識は飛躍的に向上した。

特に構装知識の面では。

莎爾の指導の下、彼は急速に上達し、八さんの再起動も問題なくできるようになった。

それに比べて。

ロジャーの「密門の知識」の進展は比較的緩やかだった。

主な理由は十分な書物が見つからないことだった。

「越境」には制限があることを考慮して。

彼は密門の知識を十分なレベルまで上げてから、セラ川以北に戻ることにした。

結局そこには、構装体の八さんの他に、タレン最後の王の大墓所がある。

同時に。

無限迷宮の進行も若干遅れ気味だった。

これは主にロジャー自身が手を出せないことが原因だった。

猛者の部下たちは強いものの、主導者不在の状況では、戦闘力には限界があった。

この期間中。

彼らはロジャーのために無限迷宮の第二層をクリアした。

報酬として超凡アイテムを一つ手に入れた。

……

「淡水の目(超常アイテム・資源)」

「ランク:SS」

「モード1(移動モード):淡水の目は眼球大の水球として存在し、外力による持続的な圧迫を受けると、大量の淡水を生成する」

「モード2(湖泊モード):淡水の目は固定された場所で清らかな湖となり、絶え間なく大量の淡水を供給する」

……

これもまた非常に有用な戦略級アイテムだった。

ミストラでは、一般人にとって淡水資源は常に希少だった。

魔力豊度の関係で、飲む水が体に異形の力をもたらすかどうかを確認できないのだ。

もちろん。

この問題はロジャーには全く関係なかった。

彼はどんな水でも飲める。

しかし部下たちはそうはいかない。

だからこれには価値があるのだ。

……

しかし続く第三層の迷宮では。

敵対する構装体のレベルが急激に上昇した。

類角魔たちの前に現れたのは、一様にレベル40の構装体「ロケット突撃兵」で、数が極めて多く、エリートモンスターも混じっていた。

ロジャーが無限迷宮を放置ゲーム化しようとした願いは、ここで打ち砕かれた。

そのため。

彼は何かの準備を始めた。

次回進入する時は、自ら出手して、あの魔物たちに一泡吹かせてやるつもりだ。

……

とにかく。

この半年間、ロジャーは非常に充実した日々を過ごした。

彼の実力は以前のように飛躍的には伸びなかったが、次の飛躍のための地固めをしていた。

ロジャーはこのようなペースが気に入っていた。

また、地固めという過程も好きだった。

彼は実力向上の過程が素晴らしい宴会のようなものだと知っていた。

地固めという前戯は。

しばしばクライマックスよりも重要なのだ。

……

こうして。

日々は過ぎていった。

様々なポーションの助けを借りて、ロジャーの右手もついに正常に戻った。

「食指の日」事件から七ヶ月後。

初夏のある夜。

監察の目が届かない片隅で。

黒棺を背負った青年が飛び降りた。

そして東へと向かった。

今回のロジャーの目的地は「雷鳴高地」への「追風の小径」だった。

そこには多くの新種の魔物がいるという。

また「怠け根」という植物もある。

七さんはかつてロジャーに清泉宗の武術の秘薬をいくつか渡していた。

そのうち二つは小擒拿術の修行を助けるもので、その主薬が怠け根だった。

ロジャーは浮島で購入を試みたが、あまり手に入らなかった。

追風の小径の要所を恐ろしい「ハーピー」の一群が占拠しているためだという。

普通の冒險者は近づく勇気もない。

ロジャーの今回の旅は。

そのハーピーたちに会いに行くためだった!

……

追風の小径に近づく山道で。

ロジャーの狩獵パーティーは相変わらず「兄貴が偵察、部下が尾行」という標準的な形態を保っていた。

これは魔界の気配で潜在的な仲間たちを怖がらせないためだった。

ロジャーは先陣を切って、足早に進んでいた。

間もなく。

彼は最初の魔物の一群と遭遇した。

意外なことに。

それらの魔物は伝説にある上半身裸の人間の女性のような姿のハーピーではなかった。

醜い顔つきの「スローンカエル人」の群れだった!

ロジャーを見るなり。

カエル人たちは銛を振りかざして突進してきた。

ロジャーは岩の上に飛び乗り、紫の絡みを取り出し、冷静に三本の矢を放った。

シュッシュッシュッ!

三本とも外れた。

「久しぶりの射撃だな」

「腕が鈍っているな」

彼は平然と赤月刃を抜き、岩から飛び降りて、目の前に迫るカエル人に向かって頭上から一刀を振り下ろした!

このカエル人の反応は素早く、急所を避けた。

赤月刃は深くその体に食い込んだ。

カエル人のライフポイントは滝のように急降下し、一気に半分ほどまで減った!

「これでも死なないのか?硬いカエルだな!」

ロジャーは心中驚いた。

急いでもう一撃を加えた。

そのカエル人はようやく悲鳴を上げて倒れた。

……

「スローンカエル人を1体倒した」

「24ポイントのXPを獲得した」

「真実視力が微かに上昇した」

……

「あれ……」

ロジャーの心が動いた。

連続してバックステップし、残りのカエル人の突進を避けた。

そして素早くマイルストーンシステムを開いた。

……

「称号『蛙類の天敵』を交換した」

「装備しますか?」

……

「称号『蛙類の天敵』を装備した」

「蛙類の天敵:全ての蛙類生物に与えるダメージが倍増する」

……

「この称号もついに役に立つときが来たか」

ロジャーは感慨深げだった。

次の瞬間。

彼は手を振った。

長時間尾行していた猛者の部下たちが一斉に襲いかかった!

戦闘が始まった。

……