第75章 真武道と偽武道？（月票募集）

「師匠、分かりました！」

許炎は悟ったような表情で言った。「敵は誰であろうと、骨まで砕いて灰にし、魂まで滅ぼす。決して慈悲の心を持ってはいけない！

「相手に後ろ盾がいて、強者が支援している場合は、相手を倒した後、痕跡を消し、自分との関係を断ち切る。

「誰も知らなければ、自分とは無関係なのだ！」

これこそが武道界を渡り歩く経験というものだ。

師匠は測り知れない存在だが、明らかに常に自分を守ることはできない。真の強者とは、自らの実力で全ての敵と問題を解決するものなのだ。

李玄は黙って頷いた。大弟子は常に自分の言葉の「深い意味」を理解できる。これは非常に良いことだ。

「師匠、私も分かりました！」

孟衝も悟ったような表情を浮かべた。

彼も何かを悟ったように感じた。自分の江湖での経験を踏まえ、こういった敵にどう対処すべきかが分かった。

自分で対処できない場合は、責任を押し付ける相手を見つければいい。

敵を骨まで砕いて灰にし、魂を滅ぼすことができれば良いのだ。

彼が以前復讐した時のように、吳皇様を利用して、きれいさっぱりと皆殺しにしたのだ！

李玄は満足げだった。二番目の弟子も悟ったのだ！

二人の弟子は共に天賦の才に恵まれた者たち。師としては誇らしい限りだ！

「師匠、血無心が言っていた內域武道は九品境界に分かれていて、一品の上には練気宗師があり、武道內気を修行し、そして宗師の上には大宗師がいるそうですが、なぜ違うのでしょうか？」

許炎は心の中の疑問を口にした。

師匠から伝授された武道は、皮錬級、骨錬級、臟腑錬成であり、武道基礎境界に属し、入門にも及ばない。そして武道入門は気血境だ。

気血境の上には先天境がある。

內域武道の宗師境は、先天境に似ており、同じように気を操る飛行術ができる。ただし先天真気ではなく、武道內気を修行するのだ。

「師匠、私たちのここは辺境の地で、天地霊機が消え、武者を修行できないというのは、どういうことでしょうか？」

血無心の説明によると、辺境の地は天地霊機が消え、霊気が荒々しく、辺境の生き物たちは霊機のない天地の中にいるため、霊気の存在を感知できないという。

さらに霊気に頼って武道を修行することもできない。

天地間の霊気は、霊機を失ったため荒々しくなり、体内に導くことができないのだ。