第71章 武道と武道の激突(大章、購読をお願いします)_2

驛站の部屋の中で、血無心は心が震えていた。

辺境の地に、なぜ武者がいるのだろうか?

しかも、この若い武者は、何か様子がおかしい!

彼は驛站を離れ、近くの城へ向かい、血祭りで傷を癒そうとしていた。

突然、官道から強大な気配が近づいてくるのを感じた。その気血の旺盛さは、彼の心を震わせた。

「內域から追ってきた武者か?

いや!違う、なぜこれほど恐ろしい気血を持っているのだ。」

血無心は驚愕し、素早く驛站の中に身を隠した。

その強大な気配は、あまりにも奔放で激しく、その気血の強さは恐ろしいほどだった!

世の中にこれほど恐ろしい気血を持つ者がいるのか?

「もし彼の気血を吸収できれば、瞬時に傷が癒え、さらに実力も上がるのではないか?」

考えれば考えるほど、血無心は興奮していった。

「辺境の地は天地霊機が消え失せ、武者が現れるはずがない。しかし內域にも、このような恐ろしい気血を持つ武者はいない。大宗師でさえ、これほど旺盛な気血は持ち得ない。」

血無心は考えれば考えるほど疑問が深まった。

「まさか、辺境の地で武道の修行ができるようになったのか?

いや、絶対にありえない!」

許炎が驛站に入ってきたとき、たとえ許炎が身法の使用を止め、気血を抑えていても、血無心の気血に対する鋭い感覚で、許炎の体内にある莫大な気血を感じ取ることができた。

感じれば感じるほど驚愕した。

「これは気血なのか?なぜか違う感じがする。しかも、なぜ熾烈な炎のような感覚があるのだ?まるで果てしなく広大な、これは気血ではないだろう?」

血無心は疑問でいっぱいだった。

「彼を殺せば、彼の気血を吸収することで、傷が癒えるだけでなく、基礎もより堅固になり、さらには breakthrough(突破)も可能かもしれない!」

血無心の目に血に飢えた光が宿った。

指を弾くと、吸血鬼絲が突然射出され、許炎の心臓を直撃しようとした。

彼が出手した瞬間、少年が一掌を繰り出すのを見た。轟然たる音とともに、赤い巨龍が恐ろしい威勢を纏って轟然と襲いかかってきた。

「これは何という功法だ!」

血無心は驚愕して顔色を変えた。

轟!

部屋が崩壊し、破片が飛び散る中、許炎は再び一掌を押し出した。赤い巨龍が空を横切って下方へ掃きつけた。