第73章 相次ぐ収穫、血無心の震撼_2

戦闘の気配は感じられなかった。

目を走らせると、許家の屋敷内では、許炎の両親が修行中で、家の護衛たちも、一部は見張り、一部は修行中で、何事もなかった。

「許炎は京城にいるのか?」

李玄は眉をひそめた。

京城は東河郡からあまりにも遠く、全力で急いでも、京城に着く頃には戦いは終わり、勝負はついているだろう。

「京城に行くべきか?」

李玄は迷い始めた。

許炎は彼の大切な弟子で、今の彼の実力なら、許炎が戦う強敵など、手を振るだけで滅ぼせる。

しかし京城は遠く、許炎が敗れた場合、救援に行きたくても間に合わないだろう。

「お前の弟子の許炎は、激戦の中で、降龍掌の第二重に突破し、お前の降龍掌も第二重が大成した」

黄金の指からの反応が再び来た。

李玄は驚いた。降龍掌の第二重?

彼は大喜びした。この弟子はやるな、降龍掌の段階を強引に引き上げたとは、第二重があるなら、第三重、第四重、第五重もあるのだろうか……

降龍掌の第二重は、すでに龍威の意を帯び、掌力の中の「怒」の意を引き出し、降龍掌の威力を大きく増強させる!

そして降龍掌の龍形掌力も、より凝縮され、より龍の相を帯びるようになった。

「許炎が激戦の中で悟りを開けたということは、敵に対抗できないわけではない。今や第二重の降龍掌を悟ったのだから、負けることはないだろう?」

李玄は考え込んだ。

「許炎は本当に京城にいるのか、それとも他の場所に行ったのか?

「彼と戦っているのは、この世界の武者なのか、それとも火たてがみの狼のような凶獣なのか?」

李玄は前者だと考えていた。

「斉皇が武者を見つけたのか?あるいは、許炎が凡俗の世界に干渉したため、武道界の者が許炎を狙っているのか?」

李玄は眉をひそめて考え込んだ。

「今の私の実力は、武道界でどの層の武者に属するのだろうか?」

「この世界の武道は、どのようなものなのだろうか?」

李玄は下方の許家の屋敷を見つめながら、静かに待ち続けた。

今のところ、許家の屋敷には何の動きもない。

つまり、京城から危急の知らせは来ていないということだ。

「戻って石二に天母教の情報網を使って、京城の様子を探らせよう」

李玄は心中で決めた。

そして雲山縣へと戻り始めた。

……