第73章 次々と収穫、血無心の衝撃

血無心は怒り、悔しさ、屈辱を感じていたが、もう戦い続けることはできないと分かっていた。そうでなければ、最終的に消耗し尽くされるのは間違いなく自分だ!

「傷を癒し、全ての力を取り戻した後で、奴の命を取ってやる!」

血無心は下方にいる許炎を険悪な目つきで睨みつけた。

「消耗が激しすぎる。近くの町で血祭りを行って、回復してからにしよう!」

血無心はそう考えた。

一刀を振り下ろした後、すぐに戦場から飛び去った。

「待て!続けようぜ!」

許炎は慌てて地上から追いかけたが、まだ戦い足りなかった。

戦えば戦うほど悟りを得て、彼は突然気づいた。武者は戦わなければならないのだと。

戦わない武者に未来はない。

「あれは雲山縣だ。なぜ雲山縣へ?師匠は雲山縣にいるのに。」

許炎は血無心の姿が視界の果てに消えていくのを見ながら、心に疑問を抱いた。

相手が向かった方向は、まさに雲山縣だった!

……

李玄は孟衝の実力が日に日に強くなっていくのを見て、心から満足し、二番目の弟子の入門がもたらす収穫を期待していた。

認めざるを得ないが、孟衝の天賦は確かに強く、特に体術の道において、これほど短期間で既に銅骨級まで鍛え上げ、金骨級までもう少しというところまで来ていた。

しかし銅骨級から金骨級の段階には、一つの壁があり、突破する必要がある。

李玄は金骨の壁は孟衝にとって大したことではないと信じていた。唯一難しいのは、恐らく金剛琉璃骨だろう。

「私は今や先天境だ。二番目の弟子は気血境に過ぎない。私の実力向上に効果があるだろうか?」

李玄は深く考え込んだ。

「金剛琉璃骨は確実に効果があるはずだ。そして大日金鐘罩も、私の肉身をさらに強化できるはずだ。」

正統武道と体術の道を兼ね備えれば、自分の実力はどれほど強くなるのだろうか?

李玄は期待に胸を膨らませた。

石二は最近修行に進展があり、皮錬級に入り始めた。彼は元々江湖の絶頂高手で、皮錬級の過程は特に困難ではなかったが、修行の速度は許炎や孟衝と比べるとずっと遅かった。

「石二はまだ若い、三十代だろう。この年齢で江湖の絶頂高手になれたということは、それなりの天賦があるということだ。」

李玄はこの下僕に満足していた。