第149章 夜鶯の好感度（2合1、盟主三原千紗のために加筆）

夜が深まっていく中、魔法の光と松明の明かりに照らされ、エルフの町はまだ明るく輝いていた。

しかし、エルフ自身の夜目が利くため、夜鶯は灯りがなくても全てをはっきりと見ることができた...

李牧の案内のもと、彼女は弟妹たちと共に転送陣を通り、エルフの町の広場に到着した。

そしてここに来るや否や、彼らは目の前の不思議な都市に驚嘆した。

この時のエルフの町は、以前と比べてかなりの変化を遂げていた。

第二次テストプレイヤーの参加により、エルフの町の規模はさらに拡大していた。

今や、ここはもはや町とは呼べず、まさに一つの都市となっていた！

それだけでなく、プレイヤーたちは想像力を存分に発揮し、町の建築様式はより一層多彩になっていた。

まるで競い合うかのように、彼らは青い星で思いつく建築様式をほぼ全て取り入れていた。

様式は様々だが、建物の間には緑地や庭園が配置され、緑化エリアが異なる様式の建築がもたらす視覚的な衝撃を和らげ、むしろ街全体に独特の趣を与えていた。

特にプレイヤーそれぞれの街中の小さな家！

美しい家を建てることは、多くのオンラインゲームプレイヤーの趣味だ。

そしてその点は、「エルフの国」で存分に発揮されていた！

おそらく先行テストプレイヤーたちが最初に都市建設の基準を高く設定したため、第二次テストプレイヤーたちも住居建設で競い合うようになった...

そしてモエモエ委員會の建設部隊の参加により、この現象はさらに高まりを見せた！

誰が始めたのかは分からないが、各プレイヤーは住居の建設に熱意を持って取り組んでいた。

彼らは自分の才能を存分に発揮し、好みに応じて自分の住居をデザインし、モエモエ委員會の建設部隊の協力を得て建設を進めた。

住居建設のため、生活系プレイヤーたちは様々な魔法スキルの新しい使い方まで開発した。

世界樹の魔法成長、石化硬化術による舗装...さらには手作りでセメントまで作り出す者もいた...

もちろん、街全体の様式はネイチャーを基調としており、これはイヴが定めたルールだった。

また、建物が完成する際には、必ず女神の祝福を受けなければならなかった。

簡単に言えば、イヴが力を少し使って、建物の木材などを活性化するということだ。

仕方がない、イヴも潔癖症なのだ。

復活した時に他の建物を全て「活性化」したのだから、新しい建物の様式が統一されていないと、見ていて気になってしまう...

この街は神の足元にあり、見下ろせば見えるのだから、新しい建物が城中村のようになることは望まない...

恥ずかしい、いや...神として恥ずかしい。

そしてプレイヤーたちの建設により、エルフの町はますます繁栄し、幻想的な雰囲気も濃くなっていった。

もし自分の家があまりにも粗末なら、エルフの国のプレイヤーだと言うのも恥ずかしくなるほどだ。

その他にも、町には数棟の大きな建物が加わった。それは各プレイヤーギルドの本拠地だ。

その中でも、モエモエ委員會の本拠地が最も壮観だった。

それは青い星のバビロンの空中庭園を模して建てられた庭園式宮殿だった！

これらの工事は非常に大規模で、青い星では相当困難だろう、少なくとも...時間がかかるはずだ。

しかしセイグス世界では魔法があるため、全てが可能となった！

ここでは、魔法の存在により、想像できる建物なら努力次第で必ず作り出せる！

それだけでなく、多くのプレイヤーは自分の家の動画を撮影し、青い星のネットにアップロードした。

そして現実に近く、かつ魔法的なDIY都市住居建設は、当然ながら青い星のネット上で話題を呼んだ...

特に、プレイヤーたちが自分の住居を建設した後、庭園やリビングでパーティーを開いたり、遊び戯れたりする動画は、ネットユーザーたちの羨望を集めた...

その臨場感、その自由で楽しい雰囲気は、画面越しでも伝わってくる！

他のゲームとは異なり、青い星の仮想ゲームは徐々に発達し、マインクラフトやシムシティのような仮想シミュレーションゲームも次々と登場しているが、「エルフの国」での建設はより自由で、より現実的だ。

さらに重要なのは、これは明らかにシミュレーションゲームではないのに、人生シミュレーションの楽しさを味わえること！

そして...ゲーム内時間と現実時間の比率は4対1だ！

しかも寝ている間も意識をゲームに投入できるという！

そして本物のような五感、リアルな食べ物、周囲の美しい森の景色は、ゲーム内の生活感とファンタジー感をより一層強めている...

これはまさに夢のような楽園だ！

さらに言えば、「エルフの国」の本質はMMORPG（多人数同時参加型オンラインRPG）なのだ！

このゲームのメインは冒険で、シミュレーションはゲームのほんの一部に過ぎない...

ネットユーザーたちは完全に嫉妬していた...

残念ながら、「エルフの国」は青い星で内部テストを始めてから約2ヶ月が経過しているが、公式はまだ一般テストの時期を発表していない。

多くのネットユーザーは毎日公式サイトを更新し、一般テストの告知を待っている。

ついでに各動画サイトでプレイヤーたちが投稿した動画を見て、目の保養をしている...

そしてコメントや返信で嫉妬の言葉を書き込む。

そして天朝のプレイヤーたちが仮想MMORPGで夢のような都市を作り上げたという話は、徐々にネット上で広がっていった...