「あっ、瑤瑤お姉さん、見て、私の勝ちよ!」
陳雨舒は林逸を見かけると、楚夢瑤に向かって言った。
「何が勝ちなの?」
楚夢瑤は少し不思議そうだった。
「林逸が勝つって賭けたのよ!」
陳雨舒は林逸を見る時、思わず顔を赤らめた。
彼女は性格的には楚夢瑤より大胆だったが、先ほど見た光景を思い出すと、やはり顔が赤くなってしまう。
楚夢瑤は何も言わなかった。明らかにまだ先ほどの出来事から立ち直れていなかった。
「僕は勝ってないよ。ただ彼らが着替えに行っただけだ」
林逸はそう言って自分の席に戻った。
今日は本当に恥ずかしい思いをしたと感じていた。二人の女の子に自分の大切なところを見られてしまった。それは本来なら将来の奥さんにしか見せられないものなのに、彼女たちに先に見られてしまった。