第22章 男なら付いて来い

「昨日お尻を蹴られた奴も私たちのクラスにいるのよ!彼らはあなたに仕返しを企んでいるわ!」

林逸はメモを見て一笑に付した。

彼は陳雨舒が善意で警告していると思わなかった。この女は世の中が混乱することを望んでいるのだ。自分に警告する意図は、自分に鍾品亮たちを懲らしめさせることだろう。彼女も鍾品亮にうんざりしているに違いない。

物理の先生は50代の老人だったが、学識は非常に深かった。彼が教える内容は林逸が以前独学で学んだものだったが、それでも興味深く聞いていた。

1時限目が終わると、鍾品亮は高小福と張乃炮を連れて出て行ったが、林逸に絡むことはなく、林逸も彼らのことは気にしなかった。

「乃炮、お前どうしたんだ?」

鍾品亮は不機嫌そうに張乃炮を睨みつけた。「奴に目にものを見せろって言ったのに、何やってたんだ?」