「うおおー」
黒豹兄の眼球が一瞬にして飛び出した……
康曉波はまだ気が済まないようで、もう一発蹴りを入れた。今度は、黒豹兄は直接気を失ってしまった。
林逸は康曉波に首を振った。ここは人体の脆弱な部分で、連続して攻撃を加えると、致命傷になりかねない。
林逸は残虐に見えたかもしれないが、黒豹兄への攻撃は致命的な部位を避けていた。
林逸は学校で知り合ったばかりの仲間が殺人罪で刑務所に入るのを望まなかったので、彼を止めた:「もうやめろ、これ以上やったら持たないぞ」
「あ……」
康曉波は林逸の言葉を聞いて、やっと熱くなった頭が冷めてきた……自分が蹴って気絶させた黒豹兄を信じられない様子で見つめた。
これまで、康曉波は臆病な性格で、小学校から高校まで、ほとんど喧嘩をしたことがなかった。しかし、心の中では、思い切り喧嘩をしてみたいと願っていた。