「楚おじさん、他に用事がなければ、学校に行ってきます」
林逸は言うべきことを全て言い終え、後の処理は楚鵬展に任せることにした。
「ああ」
楚鵬展は頷いた。「今日のことは、瑤瑤には言わないでくれ。彼女に心配をかけたくないんだ」
「ご安心ください、楚おじさん。余計なことは言いません」
林逸は立ち上がり、帰る準備をした。
「李福、逸くんを学校まで送ってやってくれ」
楚鵬展は傍らの福おじさんに命じた。
「はい、楚先生」
福おじさんは頷いて承諾した。
「いいえ、結構です。下でタクシーを拾えばいいので」
林逸は急いで言った。薬局に寄るつもりだったし、福おじさんに付いてきてほしくなかった。ある事は、あまり他人に知られたくなかったのだ。
「そうか」
林逸がそう言うのを聞いて、楚鵬展も強要しなかった。「会社の問題を解決するまでの間、瑤瑤の安全を頼むよ」