第101章 遊びに来てください

これまで、林逸はこの《玄黃竜術》を修練すると自分の体にしか効果がないと思っていたが、他人の体を改善し修復できるとは考えもしなかった。

しかし、焦のやつがそう言うのなら、間違いないだろう。

林逸は深く息を吸い、右手を正確に老人の大敦穴に当て、《玄黃竜術》修練時の基本口伝を運行し始めた……

突然、老人の大敦穴から強い吸引力が伝わってきて、林逸の体内のエネルギー元素が洪水のように体から流れ出し、老人の体内に流れ込んだ。

林逸は一瞬驚愕し、心中で恐れた。まさかこれは吸星大法か?

しかしそれは一瞬のことで、林逸の体内のエネルギー元素はもう減少しなくなった。

体外に放出されたエネルギー元素はほんのわずかな部分に過ぎず、林逸にはまったく影響がなかった。

老人の心臓の鼓動がゆっくりと力を取り戻し、顔色も鉄のような青さから徐々に蒼白になり、そして血色が良くなり、以前の急促な呼吸も次第に落ち着いてきた……