第0149章 望まない結果

フェイスオ宇宙グループの会長室で、張宇宙は暗い表情で座っていた。

彼は前回の楚夢瑤誘拐事件の黒幕だった。

パートナーの金古邦に叱られ、心が沈んでいた。社長が金古邦を自分以上に重視していなければ、こんなに我慢することはなかったのに!

あのチンピラたちは確かに社長の部下が派遣した者たちなのに、行動が失敗して、金古邦は全ての責任を自分に押し付けてきた。これには張宇宙は非常に憤慨していた!

彼は威厳のある名前を持ち、会社名も威厳があるが、張宇宙は自分が社長の傀儡に過ぎないことを知っていた……

それどころか、大社長の傀儡にすら及ばず、その配下の代理人である花火兄さんの傀儡に過ぎなかった……

いくつかの事について、彼自身も決断できず、上司である花火兄さんに電話をかけるしかなかった。

「花火兄さん、コスモです……」

張宇宙は謙虚に言った。

「ああ、何か用か?」

李呲花もここ数日気分が優れず、ハゲさんと連絡が取れないまま、警察がハゲさんの遺体を発見したという情報を受け取ったばかりだった。

これで李呲花の心は少し軽くなった。ハゲさんが死んだ以上、どう死んだにせよ、自分とは関係なくなったのだ。

ハゲさんの手下たちは自分の存在を知っているが、直接の接触はなかった。たとえ彼らが警察に捕まっても、彼らの証言だけでは警察は自分に何もできないはずだ!

実際、ハゲさんが自分を密告したとしても、李呲花は恐れていなかった。彼の影響力と、背後にいる人物の影響力があれば、証拠なしでは一般人には簡単には動かせないのだ。

李呲花が悩んでいたのは、今回の件が失敗に終わり、背後の人物への説明が難しくなったことだった。今回は油断しすぎて、ハゲさんのような小物を派遣しただけだった……

「花火兄さん、金古邦のやつが、全ての責任を私に押し付けてきました。私が雇った人間がダメだと言うんです。これはあなたを軽視しているということですよ、あなたが雇った人間がダメだと言っているんです……」

張宇宙は誇張して言った。この件は本来自分の責任ではなく、むしろ不当な扱いを受けていると感じていた。

「分かった!」