この話題が終わった後、關學民は林逸と漢方医学について話し始めた。
ちょうど学術的な難問があり、關學民は試しに林逸に尋ねてみたところ、林逸の回答は關學民の目を見開かせるものだった。
關學民は自分が井の中の蛙だったと思い知らされた。多くの問題について、林逸は直接的な回答はしなかったものの、關學民の目から鱗が落ちるような説明をしてくれた……
關學民は心の中で感謝しながら、さらに林逸に敬服した。
林逸の回答は、まるで互いに議論し切磋琢磨しているかのようで、直接答えを言うのではなく、むしろ遠回しに関連する話題を語るものだった。
しかし關學民には分かっていた。林逸は彼を導いているのだと。まるで熱心な教師が、丁寧に学生を啓発し指導するように。
学生に独立して考える力を与えるだけでなく、学生の自信も育んでいた。
林逸の指導のおかげで、關學民はすぐに以前の疑問点を理解することができた。自分で考えて導き出した結論は、林逸が直接教えてくれるのとは本質的に異なっていた!
そのため、言葉には出さなかったものの、關學民はすでに学生のような態度で、恭しく座り、林逸の言葉に対して非常に敬意を示していた。
後になると、關學民は背筋をピンと伸ばし、まるで小学生のような姿勢になっていた。
長年、關學民は自分が授業を受けていた時の感覚を忘れていた。ずっと学生に教える立場だったからだ。
しかし今は、自然と学生時代に戻ったかのように、指導者への尊敬と知識への渇望が、まるで別世界にいるような感覚を關學民に与えていた。
「コンコンコン……」
ノックの音が、我を忘れていた關學民を現実に引き戻した。しかし、彼の林逸に対する態度は、完全に先生として接するものとなっていた。
「林さん、誰か確認してきます。」
關學民は学生のように、ドアを開ける前に林逸に許可を求めた。
林逸は苦笑した。また元に戻ってしまったが、關學民に逸くんと呼ばせるのは、彼の心が許さないだろうと分かっていた。
ノックしたのは楊懷軍で、外で左右に待ち続け、すでに昼食の時間を過ぎても、林逸と關學民が出てこなかった。
さらにしばらく待ったが、何か問題があるかもしれないと心配になり、ノックして確認することにした。
「関おじいさん、もう昼食の時間を過ぎましたが、あなたと林逸は……」