ここまで考えると、關學民は思わず林逸を深く見つめ、先ほどの不謹慎な考えを恥じた。
しかし、醫師というものは大胆なものだ。關學民の進歩的な考えも無理はない。
「ああ、しばらくやっていた」
林逸は頷いて言った。「だから私の隊員に代わってお礼を言わなければならない」
「林さんがそうおっしゃるなら、遠慮なく。書斎へどうぞ。医学について幾つか難しい問題があるので、ご教示いただければ...」
關學民は言った。
「林逸か逸くんと呼んでください。林さんは少し違和感があります」
林逸は言った。「ご教示なんて、お互いに意見を交換しましょう」
「よし、では私も図々しく逸くんと呼ばせてもらおう。そうしたら君も關院長なんて呼ばずに、関おじいさんか関老と呼んでくれ。院長なんて呼ばれると恥ずかしくなる」