第0174章 義姉と義妹

第0174章 義姉と義妹【月票を求む】

「何が怖いというの!」宋凌珊は林逸に挑発され、それが挑発だと分かっていながらも応じてしまった。それは林逸が先ほど言った彼女を見下すような言葉のせいだった!

かつての特殊部隊の教官として、宋凌珊には恐れるものなど何もなかった。最悪の場合でも、自分は脱出できる。林逸については...ふん、自分から苦しみを求めるなら、他人のせいにはできないわね。

宋凌珊から見れば、林逸は腕前は悪くないものの、やはり専門的な訓練や生死を賭けた戦いを経験していないため、自分とはまだ差があると思っていた。林逸が行けるなら、自分が行けないわけがない。

「ふん、じゃあ行こうか」林逸は宋凌珊の激しい反応を無視した。

宋凌珊は牛に琴を弾くような感覚を覚えた。自分が勇ましい言葉を並べたのに、相手は何か反応を示すべきではないか。少なくとも勇気があると褒めるくらいはしてもいいだろう。しかし林逸は何も言わなかった。