第0199章 拾った財布

そのため、やむを得ず唐韻は林逸と話し合うことを選んだ。

彼女は林逸にはっきりと言わなければならなかった。さもなければ、林逸がいつも自分の家に現れるのは、一体どういうことなのか?

もし林逸が遊びのつもりなら、早めに自分から離れてもらって、もう自分に関わらないでほしい!

もし真剣なら、唐韻は期限を設けた。それは大学入試の後だ。一つには自分が安心して勉強に集中でき、こういった余計なことで成績に影響が出ないようにするため。二つ目は林逸への試練でもある。もし彼が遊びのつもりなら、大学入試まで数ヶ月も待つ忍耐力はないだろうし、きっとすぐに他の女の子に気持ちが移るはずだ。

もし林逸が本当に自分の大学入試まで待ってくれるなら、彼にチャンスを与えてもいいかもしれない……大学は恋愛の天國だ。唐韻はおとなしい女の子だが、花の下、月の下での恋愛にも少し憧れていた。