第0200章 芬ちゃんの病

医師が言っていた6号病室に着くと、宋慧萍と劉欣雯が一番奥のベッドの側に座っているのが見えた。これは四人部屋で、他の三つのベッドにも点滴を受けている患者がいた。

康曉波は宋慧萍の奇妙な視線も気にせず、一目散にそちらへ駆け寄った。藍芬がベッドに無事横たわっているのを見て、やっと胸をなでおろした。先ほど医師から藍芬に大きな問題はないと聞いていたが、やはり自分の目で見るまでは康曉波は安心できなかった。

「韻韻、来たのね!」劉欣雯は唐韻を見ると急いで彼女に声をかけ、視線は唐韻の隣にいる林逸に留まり、目に少し含みのある色が浮かんだ。

「うん、雯雯、芬ちゃんはどう?」唐韻は劉欣雯に見られて少し居心地が悪くなり、体を横にずらして林逸との距離を少し開けた。

「芬ちゃんは大したことないけど、医師が言うには、彼女の体があまりにも弱すぎるから入院して観察する必要があるって。だから入院費の保証金一万円を払わないといけないの…」劉欣雯は近づいて、声を低くして言った。「でも芬ちゃんの家の状況は私たちもよく知ってるでしょ、私たちで彼女のために集めることができないかな?」