第0226章 林逸さま

「大将、見てください、鍾品亮と鄒若明だ!」康曉波が突然窓の外、運動場の方向を指さして言った。

「ああ、見えてる」林逸は目を凝らして鍾品亮と康曉波を見たが、距離が遠すぎて彼らが何を話しているのかは分からなかった。

鍾品亮のやつは確かに怪しい。いつの間にか鄒若明と結託していて、授業が終わるとすぐに急いで外に出て何かを話している。

さっき鍾品亮が自分を探して、高密の件について何か言っていたが、それは鄒若明と関係があるのだろうか?

「大将、鍾品亮がそんなことを言うなら、私が狙われる可能性は低いと思います。むしろ唐韻が…」康曉波も頭が悪くなく、鄒若明を見て唐韻のことを思い出した。

「ああ、今夜お前は唐韻と一緒に帰って、病院に芬ちゃんを見舞いに行け。俺は鍾品亮が何を企んでいるか見てくる。何かあったらすぐに連絡しろ、唐韻と離れるな」林逸は少し考えてから康曉波に指示した。