第14章 連勝街道

齊明が後ろを振り返ると、身長二メートル近い'小巨人'が向かってきた。がっしりとした体格で、四肢は太く、まるで巨大な熊のように、筋肉が異常に発達していた。

「曹雲海が来たぞ」

「何度見ても、この体格と身長は本当に圧迫感があるな。近づくのも怖いくらいだ」

「そうだな!」

「さすが甲字雜役院の第一人者だ」

「……」

雜役弟子たちは小声で話し合い、その声には畏敬の念が込められていた。

「問題ありません」

龐三は微笑みながら曹雲海から下品霊石を受け取り、領収書を渡した。

「お前が齊明か」

曹雲海は領収書を受け取ると、見下ろすように齊明を見て、重々しく言った。「噂は聞いている。丁字雜役院の雜役弟子で、しかも練気五層だという。青雲峰全体で見ても、お前の修為は最も高いな」

齊明は言った。「ただ少し修為が高いだけだ」

「ふん」

曹雲海は冷たく言った。「実力の強弱は、修為の高低だけで決まるわけではない。法術、法寶、戦いの経験、すべてが勝負の鍵となる」

「修為以外は、お前の方が私より劣っている」

「だから試合では、お前は私、曹雲海の敗北者となるだけだ」

「勝負は口で決まるものではない」

齊明は言った。「真の実力で決めるものだ」

「安心しろ」

曹雲海は言った。「真の実力で勝負すれば、お前の敗北は確実だ」

そして。

三十分後。

'青雲峰四大雜役院爭霸戰'が始まった。穆青が司会を務め、雜役長老様たちが審判を務め、四十人の雜役弟子が番号札を選んだ後。

「試合を開始する」

穆青は大声で言った。「第一試合、01番甲字雜役院'岳丁鵬'対040番丙字雜役院'厲飛雲'」

「はい」

「承知しました」

サッ!サッ!

岳丁鵬と厲飛雲が同時に登場した。

「お願いします」

「お願いします」

二人は拱手して礼を交わした。

「はあっ!」

次の瞬間。

戦いが始まった。厲飛雲が先に攻撃を仕掛け、青雲五虎印を繰り出した。虎の咆哮が響き渡り、まるで五匹の虎が山を下りてくるかのように、霸道で力強かった。

「いい技だ」

岳丁鵬の実力も弱くはなかった。彼は青雲刀術を修練しており、刀光が連なり、途切れることのない刀光の帳を作り出して相手を包み込んだ。

両者の戦いは激しかった。

最後に。

厲飛雲が技で上回り、隙を突いて岳丁鵬の長刀を弾き飛ばし、さらに岳丁鵬を台から追い出して勝利を収めた。

「040番厲飛雲の勝利」

雜役長老様が結果を宣言した。

「ご武運を」

厲飛雲は岳丁鵬にそう言って、台から降りた。

「思いがけず、この厲飛雲の実力は侮れないな」

「この第一試合が丁字雜役院に持っていかれるとは」

「予想外だった」

「……」

人々は議論していた。

時が流れ。

雜役弟子たちが次々と台に上がった。

齊明は15番で、相手は25番だった。

第十五試合。

齊明が登場した。

「15番丁字雜役院齊明対25番丙字雜役院郭飛」

穆青が言った。「両者、台に上がれ」

「はい」

齊明が台に上がり、郭飛も同時に台に上がった。二人が目を合わせると、郭飛の表情は明らかに緊張した様子になった。

「齊師兄」

郭飛は礼を取って言った。「どうか手加減をお願いします」

「ああ」

齊明は頷いた。

「青雲十三槍」

サッ!サッ!サッ!

郭飛の武器は青い長槍で、青雲峰の'青雲十三槍'を修練しており、融會貫通の境地に達していた。槍花を咲かせながら、齊明に攻めかかった。

しかし。

齊明は指一本を突き出し、霊力を巡らせ、指先から剣光を放った。それは極めて凝縮されており、郭飛のすべての技を打ち砕いた。

カン!

鋭い音が響き。

郭飛の手にあった青い長槍が弾き飛ばされた。

「これは……」

郭飛の表情は凍りついたまま、驚愕と衝撃に満ちていた。完全に呆然として、自分がどうやって負けたのかさえ分からなかった。

「鋭い剣術だ」

唐冰は遠くに立っていた。彼女は背が高く、整った顔立ちで、切れ長の目と小さな唇を持ち、絶世の美しさと冷たい気質を持っていた。「郭飛の実力は弱くない。練気三層後期の修為に加え、出神入化に近い'青雲十三槍'と'青雲歩法'、さらに中品練気符寶の'青紋槍'まで持っている」

「しかし」

「齊明と対峙した途端、齊明の一指で全ての技が打ち砕かれ、符寶まで落とされてしまった。完全に圧倒されている。差が大きすぎる」

「齊明の'青雲剣術'は間違いなく出神入化の域に達している。それ以上かもしれない」

そう考えると。

唐冰の表情はますます厳かになっていった。

認めざるを得ない。

天啓宗は確かに底力が深い。

青雲峰だけでも。

四大雜役院だけで。

すでに優秀な弟子が多くいる。

青雲峰以外にも。

さらに十一峰がある。

それに加えて。

雜役弟子の上には、外門弟子、內門弟子、真傳弟子などがいる。想像もつかないが、それらの弟子たちはどれほどの絶世の才能を持っているのだろうか。必ずや人中の龍鳳であり、非凡な資質を持っているに違いない。

「確かに少しは実力があるようだな」

曹雲海は腕を組み、目に強い戦意を宿して齊明を見つめ、重々しく言った。「しかし、最後にはお前は私の手で敗れることになる」

見てわかるように。

曹雲海は出手の際、蛮力で敵を倒し、すべて一撃で決着をつけていた。

その後。

齊明は続けて三回出場し、すべて一撃で敵を倒し、楽々と勝利を収めた。そして昼近くには、すでに青雲峰を代表して戦う十人の雜役弟子が選ばれていた。

それぞれ:曹雲海、朱友德、唐冰、蕭凡、齊明、喬玉仙、張文秀、羅三、陳寄名、王大發。

曹雲海、王大發、張文秀は甲字雜役院から。朱友德と陳寄名は乙字雜役院から。唐冰と羅三は丙字雜役院から。齊明、蕭凡、喬玉仙は丁字雜役院からだった。

続いて。

決勝戦が残っている。

齊明、曹雲海、朱友德、唐冰の四人で、この試合の上位三名を決める。第一試合は齊明対曹雲海だ。

「上がれ」

雜役長老様が叫んだ。

「はい」

曹雲海は大笑いし、二メートルの巨体は逞しく雄々しく、まるで巨熊のように、直接台に飛び上がった。「ドン」という音とともに、台に深い穴が開いた。

「す、すごい強さだ!」

葉敦は心を震わせた。「この曹雲海の実力は凄まじい。齊師兄が勝てるかどうか分からない」

「私も確信が持てない」

朱小閒は言った。「この曹雲海は、試合が始まってから今まで、すべて一撃で相手を倒してきた。まさに兄貴と同じように、一直線に勝ち進んできたんだ」

「最も重要なのは、曹雲海には外門に兄がいて、持っている法寶や法術は間違いなく凄いはずだ。少なくとも兄貴より優れているだろう」

張青が説明した。

「兄貴が勝てますように」

胡剛が言った。

「小僧、もしお前がこの曹雲海に勝てないようなら、老夫から受け取った千個以上の下品霊石を、十倍百倍にして吐き出してもらうぞ」

穆青は目を向けながら、心の中でそう考えていた。

「老いぼれ」

齊明は穆青に微笑みながら礼を返したが、心の中では罵っていた。

「齊明」

曹雲海は齊明を直視し、極めて自信に満ちた口調で言った。「お前は今回運が悪い。決勝戦の第一試合で私と当たってしまった。だからお前の連勝の道は、ここで私の手によって断ち切られることになる」

「自信を持つのはいいことだ」

齊明は言った。「だが、相手を見て判断しないとな。私の目には、お前はすでに敗北者として映っているよ」