第35章 青嵐【収集、推薦、月票、支援、お願いします!】

知っておくべきことがある。

これは一頭や二頭ではなく、数百頭もの妖獸が形成した妖獸群の領域だ。その大半は練気五層以下だが、練気六層、さらには練気七層のものも少なくない。

しかし。

蝙蝠妖の'音波爆'は全てを'平等に'扱った。恐ろしい破壊力を持つ'超音波'が彼らの頭を全て粉砕した。

全滅!

その通りだ。

数百頭の妖獸が、一匹残らず死に絶えた。

全てが首のない死體となり、爆発した頭部から流れ出た鮮血が地面に集まり、真っ赤な血の池を作り出した。

血の匂いが立ち込めた。

静寂!

場は静まり返った!

蝙蝠妖は力を収め、掌サイズに戻り、ゆっくりと降下して齊明の肩に止まった。先ほどの'音波爆'は、蝙蝠妖の力を相当消耗させていた。

この時。

全員が口を開け、目を見開いていた。彼らは何を言えばいいのか分からず、目の前の光景に完全に呆然としていた。

信じられない。

あり得ない。

目を疑うばかり。

「はっ……」

そして。

誰かが息を呑み、静寂を破った。

「死んだ……全て死んだ……」

「数百頭もの妖獸だぞ!数百頭もの妖獸が!たった一撃で!たった一撃で全て瞬殺された!頭が全て爆発したんだ!」

「これが築基期の力なのか?これが築基期の霊獣の実力なのか?」

「齊師兄こそ、この'外門試験'で間違いなく一位だ!」

「齊明!齊明!齊明!!!」

歓声。

叫び声。

全員が興奮と熱狂の中で齊明の名を叫び、齊明の名声と人気は、この瞬間、会場で最高潮に達し、その場にいた全員の心に深く刻まれた。

「なんてこった!」

「冗談だろ?」

三人の妖修も完全に呆気に取られ、恐怖に満ちた表情で、思わず叫んだ。「これは雑役弟子の'外門試験'だぞ!ただの雑役弟子間の試験なのに!築基期の霊獣が現れるなんて?築基期の霊獣が現れるなんて!」

「くそっ!」

「逃げろ!!」

彼らは躊躇わなかった。既に築基した蝙蝠妖が、場の妖獸を全て瞬殺したその実力と戦闘力は、彼らが対抗できるものではなかった。

逃げることしかできない。

「殺せ。」

齊明は冷たい眼差しで命じた。

シュッ!

蝙蝠妖は翼を震わせ、瞬時に消え去った。その速度は極限に達し、'超音速'となって、逃げる三人の妖修を追撃した。

ブシュッ!

血しぶきが飛び散った。