第41章 報酬10万枚の下級霊石

「留まりなさい」

ゴォン!

遠くの地平線に。

七色の光が流れてきた。それは一条の帯であり、空を横切り、まるで時空を貫くかのように、あの「九品黒蓮」を捕らえた。

シュッ!

すぐに。

一人の優美な姿が空を飛んできて、齊明の前に立った。齊明が顔を上げると、目に映ったのは呂清顏先輩だった。

「先輩、どうしてここに?」

齊明は尋ねた。

シュッ!シュッ!シュッ!

間もなく。

数名の外門長老も到着した。

「滅!」

ドォン!

呂清顏が右手を握ると、強大な力が爆発し、九品黒蓮を直接消滅させ、帯を回収した。それは七色の帯で、呂清顏の腰に戻った。

「呂長老」

周囲の。

数名の外門長老は呂清顏に向かって礼をした。

「ふむ」

呂清顏は優雅に降り立ち、外門長老たちを無視して、齊明に視線を向け、微笑んで言った。「後輩、今回は大功を立てましたね」

「この曹金秀は『黒蓮魔君』に惑わされ、知らぬ間に『黒蓮魔種』を植え付けられていた。『黒蓮魔種』の恐ろしさを全く理解していなかったのです」

「なぜなら『黒蓮魔種』を植え付けられた者は、永遠に『黒蓮魔君』の奴隷となるからです」

「後輩が曹金秀を摘発したことで、彼女が青雲峰內門に入るのを防ぐことができました。この功績は私が宗門に報告し、あなたへの褒賞を申請しましょう」

「これは...」

齊明は一瞬驚き、すぐに反応して呂清顏に礼をし、「先輩、ありがとうございます」と言った。

「ええ」

呂清顏は頷き、続けた。「黒蓮魔君は『萬魔窟』の出身ではありません。彼は『黒蓮教』の教主で、黒蓮教は『萬魔窟』には及びませんが、それなりに大きな魔教の宗門です」

「あなたが彼の『黒蓮魔種』を破壊したので、彼があなたに報復するかもしれません。これからは気をつけてください」

「えっと...」

齊明は不思議そうな表情を浮かべ、心の中で『黒蓮魔種』を破壊したのは先輩じゃないですか?私は曹金秀を倒しただけなのに、と思った。

しかし。

すぐに考え直して。

齊明は理解した。

呂清顏は天啓宗青雲峰內門長老であり、元嬰境の大物で、身分も実力も高い。黒蓮魔君は簡単には呂清顏に手を出せないだろう。

だから。

黒蓮魔君が報復するなら、まず齊明を狙うはずだ。

「やはりどこでも同じだな」