十二峰の盛會法令は既に「護宗大陣」と繋がり、極めて安定した「空間通路」を形成し、「五項試験」を通過した全ての者を天啓城へと導くことができるようになった。
その時。
齊明も自身の力を収め、混沌青蓮は一筋の青光となって齊明の丹田へと遁入し、姿を消した。靈氣の波動は急速に静まっていった。
「天啓鏡」
ゴォン!ゴォン!
呂清顏は玉手を一振りし、再び軽く喝して、磅礴たる霊力を法船の下方にある「青雲城」へと注ぎ込んだ。「青雲城」は光輝を放った。
そして。
一筋の白光が遁出し、空中で巨大な虛空鏡となって現れた。これが「天啓鏡」の化身の顕現であった。
直径は千メートルに達した。
非常に壮大であった。
そして壮観であった。
天啓鏡。
「天啓宗」において。
これは一つの「真仙器」であった。
「天啓鏡」についての伝説もあった。
「天啓鏡」はこの世界のあらゆる隅々まで見通すことができ、全てのものは「天啓鏡」の映照の下では、遁れることも隠れることもできないという。
今。
目の前にあるのは、ただ「天啓城」が真の「天啓鏡」と結びついて形成された化身に過ぎないが、それでもなお、「天啓盛會」に参加する全ての者を映し出すことができた。
齊明が首位を独占して勝利を収めたため、今回の天啓盛會の「天啓鏡化身」の支配権は青雲峰の手に落ちた。
大した用途はないとはいえ、青雲峰がある程度の主導権を握ったことになる。
ゴォン!ゴォン!ゴォン!
そして。
「天啓鏡化身」は全ての状況を映し出した。
「今回の天啓盛會には、総勢百八十九万九千四百五十人が参加している。この中には放浪修士の子孫もいれば、修行名門の子弟もいるが、最も多いのは天啓宗が統括する三十九の皇朝と王國の民たちだ」
呂清顏は言った。「彼らが『天啓宗』に到着すると、『護宗大陣』が一時的に開かれ、彼らを『天啓宗』に入れ、外縁の街に住まわせることになる」
「今」
「天啓盛會が始まる」
「五項試験は五つの資質に対応している。五項試験を通過すれば、彼らは『空間通路』によって天啓城へと送られる」
「師弟よ」
呂清顏は続けた。「今から『天啓鏡化身』の支配権をあなたに移譲します。今回の天啓盛會の規則を彼らに宣言してください」
「私が?」
齊明は尋ねた。
「もちろんです」