第70章 築基後期、蜀山鎮妖塔

「ピンポーン!」

「『デリラ血族城』ゲームダンジョンで一日放置プレイを行い、ダンジョンを一回クリアしました。報酬:破界石の欠片3枚、下品霊石10万枚を獲得。」

「破界石の欠片が4枚集まった。あと5枚で完全な破界石が作れる。」

齊明が言った。

「ピンポーン!」

「『混沌青蓮剣經』を1万倍増幅状態で一日放置修練し、霊力が大幅に上昇、天地の理を悟り、修為が突破して築基後期に達しました。」

ドーン!ドーン!

やはり。

齊明は体内の霊力の震動を感じ、自身があたかも恐ろしいブラックホールと化したかのように、周囲の霊気を狂ったように吸収し、体内に取り込んでいった。

すべては自然の流れのように、何の波乱もなく進んだ。たとえ誰かが落雲峰の霊気の異変に気付いたとしても、ちょっと話題にする程度で、すぐに忘れられてしまうだろう。

なにしろ。

齊明は真傳弟子なのだ。修練中に霊気の異象が起きるのは当然のことで、せいぜい異象の発生頻度が少し多いと感じる程度だろう。

しばらくして。

齊明は無事に築基後期へと突破を果たし、丹田内の混沌青蓮道基は完全に凝固し、「霊力の江河」は「霊力汪洋」へと成長した。

修為は既に安定している。

強大な気配が徐々に隠れていく。

すべてが静まり返った。

「突破できた。」

齊明は喜びの笑みを浮かべた。「今回の突破で築基後期に達した。これは築基境の限界だ。さらなる向上を目指すなら、結丹が必要になる。」

「結丹なら、当然一品金丹を凝練しなければならない。」

「しかし。」

「『混沌青蓮剣經』は築基功法で、築き上げたのは『天道道基』だ。結丹するには『結丹功法』が必要だが、今の私には結丹功法がない。」

「通常なら、師に報告して、師を通じて天啓宗から相応の『結丹功法』を受け取るべきだが、明らかにそれはできない。」

理由は単純だ。

なぜなら。

齊明が天啓盛會から戻ってきてからまだ3日しか経っていないのに、既に築基初期から築基後期まで突破してしまったのだ。

このような成長速度は。

「仙人の転生」でさえ説明がつかない。

だから。

齊明は自分の修為を隠さなければならない。少なくとも今すぐに露見させるわけにはいかない。例えば1、2年後に築基後期の修為を明かすなら、何とか受け入れられるだろう。

「ピンポーン!」