第104章 完全な不均衡な戦い

姜明と齊明の戦いは、多くの長老たちの注目を集め、宗主の楊厲と三人の太上長老までもが注目していた。

もちろん。

これは姜明のためではなく、齊明のためだった。

というのも。

齊明は傀儡選別で第一位を獲得し、すでに多くの大物たちの注目を集めていた上に、齊明自身も話題の中心人物だったからだ。

「混沌青蓮剣經」についての噂は既に広まっていた。

繰り返すが。

天啓宗全体で。

「混沌青蓮剣經」を修得したのはたった三人、創宗の祖「天啓真人」、十万年前に飛昇の境地に至った呂鋒劍、そして現在の宗主だけだった。

誰一人として並の人物ではない。

彼らは皆、見たかったのだ。

齊明が「混沌青蓮剣經」を修得した後、どれほどの實力を持つのかを。

誰もが好奇心を抱いていた。

「齊明の修為は、彼が『空間通路』を通過した時、私が特に『神通法術』で探ってみたが、確かに元嬰には達しておらず、まだ結丹後期だった」

青龍真人が言った。

「ほう」

無厭老祖が言った:「暇を持て余しているのか、若い者の修為を探るなど。反感を買うだけだ、よくないぞ」

「しかし齊明が結丹後期の修為で、二頭の元嬰後期の霊獣院と一頭の元嬰初期の霊獣院を育て上げたというのは、確かに並外れた才能だな」

「姜明は『道嬰』を修得したようだ」

紫霄真人が言った:「境地の修為では元嬰初期に過ぎないが、彼の實力は、単なる境地の修為では測れないものだ」

「では、齊明が本当にその第一位の座に相応しいかどうか、見てみようではないか」

楊厲が言った。

その時。

ゴォン!

姜明の周身に法力が漲り、青白い光が現れ、丹田内の道嬰が極めて強い威勢を放ち、齊明に向かって圧迫を加えた。

しかし。

齊明の感覚では。

姜明の道嬰の威勢は、そよ風が吹いてきたような程度だった。

何の圧力も感じなかった。

「真傳弟子同士の争いには制限はない」

姜明が言った:「受けてみろ」

バリバリッ!

姜明が出手し、青白い光が凝集して、幾筋もの稲妻となり、網のように、素早く齊明を包囲し、齊明の回避経路を封じた。

ガオォォッ!!!

黎明暗蝠大妖が虚空から飛び出し、一声轟かせ、音波の法術を放ち、扇状に広がって姜明の稲妻の網を打ち砕いた。

「元嬰後期の霊獣院か」