第99章 注目

「青雲宮」の法船は猛スピードで「天啓宗真傳大比宮殿」へと向かっていた。他の十一峰も、すべての真傳弟子を集め、次々と向かっていた。

言うまでもなく。

「真伝大会」が引き起こした騒ぎは本当に大きかった。

天啓宗全体が。

宗に入ったばかりの雑役弟子から、天啓仙山の太上長老たちまで、全員がこの騒ぎに驚き、影響を受けていた。

今期の雑役弟子は幸運だった。

というのも。

雑役弟子は三年ごとに交代する。

つまり。

百年に一度の真伝大会に遭遇できるのは幸運なことで、真傳弟子の気迫や、天啓宗の底力を直に見られることは、彼らの見識を広げることができる。

さらに。

天啓宗の山川地脈や原始林に住む様々な妖獸や種族界も、「真伝大会」の騒ぎに驚かされていた。

「百年に一度の真伝大会か」

「これはまた前例のない盛会となるな」

「天啓宗!!!」

「憎らしい天啓宗め、いつの日か、この老いぼれはお前たちの枷を振り切り、この地を抜け出し、外界へ行き、天地を遊び回ってやる」

「我ら妖族は決して奴隷とはならぬ」

「初めて見るわけではないが、真伝大会が始まるたびに起こる騒ぎには震撼させられる。これぞ正道の魁首と呼ばれる天啓宗よ!」

「……」

これらの妖獸や種族界は、頭を上げて十二峰の真傳弟子たちを乗せた法船と、その放つ威勢を見つめ、震撼と畏敬の念を抱いていた。

言うまでもなく。

「青雲宮」の法船はとても速かった。

瞬く間に。

齊明は周りの景色が後退していくのを見ただけで、次の瞬間には「青雲宮」の法船が止まり、後退していた景色が元に戻った。

正面に。

齊明が目を向けると。

霞がたなびく中。

巨大で荘厳な宮殿が空中に浮かんでおり、金碧輝煌として、巨大な陣法の光幕が、色とりどりの球体のように、宮殿全体を包み込んでいた。

その上。

この巨大で荘厳な宮殿の周りには。

小型の浮空殿が並んでいた。

全部で十二座。

ちょうど天啓宗十二峰に対応していた。

「到着したぞ」

苗宏劍は齊明たちに言った。「前方の中央にある最も大きな荘厳な宮殿が、これからお前たちが向かう『天啓宗真傳大比宮殿』だ」

「今回お前たちを評価する太上長老と宗主は『天啓宗真傳大比宮殿』の中におられる」