第38章 半歩仙人!

思いがけない人物の介入により、方鶴と灰色の服を着た中年の戦いは中断された。

「どなた様でしょうか?」

方鶴は拱手をしながら尋ね、同時に来訪者を観察した。

来訪者は七十歳を超えているように見え、両鬢は白髪だったが、その立ち姿は凛として、声は鐘のように響き、年老いた衰えの兆しは全く見られなかった。

七十歳の老人は方鶴を一瞥し、軽く鼻を鳴らして言った。「お前には私の名を問う資格はない!」

方鶴はその言葉を聞いて表情を曇らせ、冷笑して言った。「よろしい。そこまで傲慢なら、ご高招を拝見させていただきましょう!」

相手が邪魔をしようと、蕭塵に問題を起こそうと、敵として扱えばいい。だから方鶴は手加減するつもりはなかった。

出手するや否や、最強の技を繰り出した。

「焚炎九重波!」