思いがけない人物の介入により、方鶴と灰色の服を着た中年の戦いは中断された。
「どなた様でしょうか?」
方鶴は拱手をしながら尋ね、同時に来訪者を観察した。
来訪者は七十歳を超えているように見え、両鬢は白髪だったが、その立ち姿は凛として、声は鐘のように響き、年老いた衰えの兆しは全く見られなかった。
七十歳の老人は方鶴を一瞥し、軽く鼻を鳴らして言った。「お前には私の名を問う資格はない!」
方鶴はその言葉を聞いて表情を曇らせ、冷笑して言った。「よろしい。そこまで傲慢なら、ご高招を拝見させていただきましょう!」
相手が邪魔をしようと、蕭塵に問題を起こそうと、敵として扱えばいい。だから方鶴は手加減するつもりはなかった。
出手するや否や、最強の技を繰り出した。
「焚炎九重波!」