第39章 一撃で殺す!

「小僧、言葉に気をつけろ!」半歩仙人の老人が怒り、冷たく叫んだ。「私を殺すと言ったのか?」

「それがいけないのか?」蕭塵は冷静に答えた。

「いけないわけではない。ただし、お前にはその力がないだけだ!」

「ふん!」

蕭塵は再び笑い、答える代わりに問いかけた。「剣の震える音を聞いたことがあるか?」

「剣の震える音?」

老人は眉をひそめ、警戒の色を見せた。

直感が告げていた。目の前の十八、九歳の少年は確かに並の者ではない、おそらく自分にとって脅威となりうると。

「たわごとを。內力絶頂と半歩仙人の差を教えてやろう!」

內勁武者の体内にあるのは内気であり、先天の境地では体内の内気を真気に変換する。

老人は半歩仙人で、体内の内気の大半がすでに真気に変換されていた。

この時、彼は全身の真気を動員し、拳と掌に集中させると、まるで雷鳴のような音を発した。

「先生、気をつけて!」

彭超と趙彪は心配で胸が詰まりそうだった。もし蕭塵が殺されたら、彼らには逃げ道すらない。

「前輩、彼を殺してください!」

苗止水は狂ったように叫んでいた。まるで蕭塵が血を流して倒れる光景を見ているかのように。

苗青鳳、曹振華、何遠平、そして梁偉才たちも同様に緊張していた。今日の会議はもはやほとんど意味がなくなっていた。蕭塵と老人の争いは、蘭寧市の未来の構図に関わっていた。

「死ね!」

「雷動、千劫拳!」

老人の重々しい叫び声が響き、まるで稲妻と雷鳴を伴うかのような威力で、一撃を蕭塵に向けて放った。

しかし蕭塵は終始冷静で、むしろかすかな嘲笑を浮かべていた。

「剣の震える音を聞いたことがあるか?」

再び同じ言葉が聞こえ、その場に静かに立つ蕭塵がゆっくりと手を上げ、二本の指で無形の剣を作り出した。

ブーン!

一つの鋭い音が響き、まるで剣が水面を撫でるかのように、柔らかく美しく、しかし人の心を震わせる音だった。

電光石火の間に!

老人の雷動拳の勢いと蕭塵の剣光が一瞬で交差した。

勝負は既に決し、生死も決した!

老人の拳は蕭塵の胸の前で止まっていた。あと一寸で蕭塵の心臓を砕けるところだった。

しかし、その一寸を進むことは永遠にできなかった。

「それは何という剣術だ?」

老人は不甲斐なく尋ねた。

「剣道真武第一重の境地、心劍だ」

蕭塵は淡々と答えた。