第40章 霊薬を調合！

「蕭さん、いつかお時間がありましたら、我が曹家にお越しいただけませんでしょうか？」

曹振華は蕭塵を引き込もうと考えていた。

彼は若き先天宗師だ。もし彼の寵愛を得られれば、曹家は数十年の苦労を省くことができるだろう。

蕭塵は曖昧な態度を示し、嚴通の二人を見て尋ねた。「この南拳會の達人たちは、曹家とどういう関係なのですか？」

嚴通は言葉を聞いて、非常に恥ずかしそうに答えた。「私のような微々たる実力では、閣下の前で達人と呼べるものではございません。」

曹振華は答えた。「南拳會の若社長が私の姪と婚約する予定で、これからは一家となりますので、嚴兄たちにお願いできたのです。」

「なるほど！」

蕭塵は頷いた。彼はただ何気なく尋ねただけで、曹家と南拳會には特に興味がなかった。

「彭超、前回頼んだものの収集は、うまくいったか？」

彭超はハッとして、これを忘れかけていたことに気づき、急いで答えた。「一部集めております。」

そう言って、彼は人々に段ボール箱を運ばせた。

「蕭さん、ご要望のものは全てこの中にございます！」

箱は密封されていたが、蕭塵はその場で開けて確認する様子もなく、箱に向かって手を振った。

それは玄化の術だった。

すると、周囲の人々が驚愕と困惑の眼差しを向ける中、段ボール箱が突然消え去った。

「蕭さん、これは……」

「心配無用だ。物は私が預かった。」蕭塵は淡々と言った。

人々は顔を見合わせ、内心で冷や汗を流した。

蕭塵は軽く言ったが、彼らにとってはそれを無視することはできなかった。

あれほど大きな段ボール箱は二人がかりで運ばなければならなかったのに、蕭塵は手を振るだけで消してしまった。これは先天宗師の実力だけでは説明がつかず、仙人の技としか考えられなかった。

「蕭さんの御能力は、まさに我々の及ぶところではございません！」

蕭塵は人々の心の中で、さらに神秘的な色彩を帯びることとなった。

「今日はこれまでだ。時間も遅いので、私は帰るとしよう！」

「蕭さん、お送りいたします！」

一行は慎重に蕭塵について外に出た。

ちょうどそのとき、二台の高級車が到着し、それぞれからブランド品に身を包んだ若者が降りてきた。

「父さん、終わりました？迎えに来たんです！」

二人の若者はそれぞれ梁偉才と何遠平の方へ向かった。