第71章 琴道!

「剛勁の強者、まさか剛勁の強者だったとは?」

葛川は顔面蒼白になり、恐怖に震えながら萧塵を見つめた。

この事実を受け入れることができなかった。

江南省には星武協會の会長以外に、どうしてもう一人の剛勁の強者がいるはずがない。それもこんなに若いとは?

なぜ今まで一度も聞いたことがないのか?

「これで終わりだと思っているのか?」

萧塵はようやく振り向き、冷たい表情で葛川を見つめた。

何の気配も感じられないのに、葛川は暴風雨に打たれているかのような、言い表せない恐怖を感じた。

「何をするつもりだ?」

葛川は高慢な性格が染みついており、この状況でも屈服せず、むしろ心の中にはまだ一縷の望みを抱いていた。

自分は五十年以上も修練を重ね、今の境地に至ったのだ。たかが十八、九歳の若造が、どうして自分の上に立てるというのか?