「剛勁の強者、まさか剛勁の強者だったとは?」
葛川は顔面蒼白になり、恐怖に震えながら萧塵を見つめた。
この事実を受け入れることができなかった。
江南省には星武協會の会長以外に、どうしてもう一人の剛勁の強者がいるはずがない。それもこんなに若いとは?
なぜ今まで一度も聞いたことがないのか?
「これで終わりだと思っているのか?」
萧塵はようやく振り向き、冷たい表情で葛川を見つめた。
何の気配も感じられないのに、葛川は暴風雨に打たれているかのような、言い表せない恐怖を感じた。
「何をするつもりだ?」
葛川は高慢な性格が染みついており、この状況でも屈服せず、むしろ心の中にはまだ一縷の望みを抱いていた。
自分は五十年以上も修練を重ね、今の境地に至ったのだ。たかが十八、九歳の若造が、どうして自分の上に立てるというのか?