第52章 恐ろしい飛剣!

「小僧、お前は人を侮り過ぎだ!」

史雲峰は剣先が息子の体に突き刺さり、血が噴き出すのを目の当たりにして、即座に理性を失った。

彼は萧塵に対してかなり譲歩したつもりだったが、萧塵は道理を得ても容赦しなかった。

師範は確かに尊敬に値するが、その師範が自分の息子を殺そうとし、家族の尊厳を踏みにじるなら、まだ譲歩し続けなければならないのか?

「かかれ、奴を殺せ!」

史雲峰の言葉が落ちるや否や、三人の內勁武者が一斉に飛び出し、極めて素早い速度で萧塵を不意打ちしようとした。

「史家はこの程度の実力しかないのか?」

三人の內勁武者の包囲攻撃に直面して、萧塵は軽く首を振った。

すると

シュッ!

空を切る音が一つ、無痕の飛影が三筋の血しぶきを上げた。

「あ……」

「あ……」

「あ……」