翌日、陸思雅は突然萧塵に電話をかけてきた。
「萧塵、約束の時間を明日の夜に変更して、場所はフライングフィッシュバーにしたいんだけど、いいかしら?」
「構わないよ!」
萧塵は理由こそ分からなかったが、特に影響はなかった。
フライングフィッシュバーは江南省で有名な高級バーで、萧塵は道に詳しくなくてもタクシーで行けば見つけられるはずだった。
そしてまた一日が過ぎた。
夜になって、萧塵はタクシーでフライングフィッシュバーに到着すると、陸思雅が既に入口で待っていた。
彼女の隣には、おしゃれなパーマヘアの女性が立っていた。
「萧塵、紹介するわ。こちらが敏月よ!」陸思雅は隣のパーマヘアの女性を紹介した。
韓敏月、つまり例の紫色の丹藥爐の売り主だ。
「イケメンくん、初めまして!」