「蕭塵、お前の武器はどこだ?」
紀澤は神影剣を手に持ち、蕭塵に尋ねた。
蕭塵は首を振って言った。「大人が子供と戦うのに、刃物を使う必要はないだろう?だから、お前に武器は必要ない!」
「私を見下しているのか?」
紀澤は怒りを隠せなかった。
蕭塵が彼を子供扱いし、武器を使う価値もないと言うのか?
「今のお前は意気込みは十分だが、能力は限られている。何ができるというのだ?」
「蕭塵、お前は傲慢すぎる!」
紀澤は大声で叫び、真気を巡らせ、神影剣を振るい、一つの剣技で蕭塵を突いた。
しかし蕭塵は落ち着き払って、軽やかな足取りで動いた。
紀澤の剣技は精妙だったが、一寸も触れることができなかった。
「幻剣式!」
紀澤は功力を三割増し、剣技を変化させ、虚実を織り交ぜた。
蕭塵はそれを見て、一歩後退し、鋭い剣先を避けた。