第169章 奇妙な出来事に遭遇!

フジの剣は実際のところ、地球では神兵利器と言えるかもしれないが、もちろん萧塵の目には入らないものだった。

フジの剣よりも強力な妖刀でさえ同じことだ。

しかし萧塵はまだ霊器や仙器を鍛造する条件が整っていないため、とりあえずこれで我慢することにした。

おそらく封印された炎を見つければ、フジの剣と妖刀を改造できるだろう。

「師匠、この剣は本当に私にくださるのですか?」

曹雁雪はフジの剣を受け取り、少し興奮した様子だった。

彼女がフジの剣を特別に気に入ったわけではなく、最近萧樱雪との戦いで常に剣器で不利を被っていたからだ。

二人が夢中で戦うたびに、彼女の剣は耐えきれずに折れてしまい、思う存分戦えなかった。

フジの剣は見た目では妖刀に劣るものの、少なくとも妖刀に簡単に切断されることはないだろう。