第190章 山を封じて殺す!

演武臺の上、この時ただ一人が剣を持って傲然と立ち、人々の心を震わせていた。

「沈逸仙がまさか負けるとは、こんなにも一撃に耐えられないのか?」

「沈逸仙が弱すぎるのではなく、萧塵が強すぎるのだ!」

皆が頭を振るばかりだった。

これまで彼らは、この龍と虎の争いを期待し、世紀の天才同士の対決だと思っていた。

しかし今になって初めて気づいたのだ、沈逸仙と萧塵の実力はまったく次元が違うということを。

「人中の龍、それはまさに萧塵だ!」

誰かが感嘆の声を上げた。

以前は沈逸仙も風雲ランキング上位の天才たちには及ばなかったが、沈逸仙は若く、無限の可能性を秘めていたため、人々は彼を人中の龍と呼んでいた。

今や、突如現れた萧塵は沈逸仙よりも実力が上であるだけでなく、年齢もより若く、どの面から見ても完全な勝利だった。