第218章 天道同盟、紫陽宗!

半歩真武境の強者は、現世の大宗師が出てこない限り、ほぼ無敵の存在と言えるだろう。

しかし今、そのような強者が一瞬で萧塵に斬り殺された、あっさりと。

萧塵の後ろに隠れていた任香香は呆然と見つめていた。

彼女は萧塵が強いことを知っていたが、ここまで強いとは思っていなかった。

手を上げるだけで、九天の雷を召喚し、雷神槍に変え、武道の強者を撃ち殺す、まさに仙人の技だ。

彼は神仙なのか?

ゴクリ!

龐威は苦しそうに唾を飲み込んだ、その恐怖の色は言葉に表れ、隠しようがなかった。

彼だけでなく、常に冷静沈着だった雲様も、今や表情は硬直し、まるで怪物を見るように萧塵を見つめていた。

穆歐は父親が彼に与えた最強の護衛だった。彼が何も恐れなかったのは、穆歐の実力があれば外界で横行無尽に振る舞えることを知っていたからだ。