第219章 弱すぎる!

「何だって?」

悪い知らせを聞いて、曹高義と林淑慧は驚愕の表情を浮かべた。

穆歐が殺され、若宗主が捕らえられた?

小さな蘭寧市で、誰がこんなことをできるというのか?

「言え、誰がやった?」

曹高義が怒鳴った。

穆歐はまだいい、面子を立てて長老と呼んでやるが、面子を立てなければただの用心棒に過ぎず、大したことはない。

しかし若宗主は違う、あれは宗主の命の源だ。

彼に何かあれば、その結果は想像を絶する。

「一人の少年です、18、9歳くらいで、名前は確か...萧塵!」報告する紫陽宗の弟子が詳細に語った。

「師匠?」

曹雁雪はそれを聞いて、心配になった。

まさに恐れていたことが起きた。さっきまで崔小雲が師匠に出くわさないようにと思っていたのに、次の瞬間には崔小雲が師匠に捕まったと聞かされた。