第220章 滅心呪!

「奥義?」萧塵は聞いて、興味深げに言った。「まだ使っていない奥義があるのか、試してみるのも悪くないな!」

「ふん、私と淑惠の二人の合わせ技は、かつて半歩伝説の境地の者を重傷させたことがある。今日は、それを使ってお前を殺してやる!」

曹高義はそう言いながら、林淑慧と目を合わせた。

二人は長年連れ添った夫婦で、心が通じ合い、すべては言葉にせずとも伝わっていた。

人と人が交差し、剣と剣が交差し、心の中で唱える。

「陰を剣とし、陽を剣とする!」

「氷を剣とし、火を剣とする!」

「生を剣とし、死を剣とする!」

曹高義と林淑慧の双剣が交わる瞬間、まるで陰陽が変化し、水火が交わり、生死の区別がなくなったかのようだった。

一瞬にして、恐ろしい剣意が虚空を横切った。

萧塵の周りに、無数の殺剣が虚空から凝集し、圧倒的な威勢を放っていた。

「八荒六合、萬劍の極意!」

二人の信念が融合し、極限の一撃、完璧な一撃を成し遂げた。

さすがの萧塵も眉を上げ、賞賛の色を浮かべた。

「まさか君たち二人が実力に大きな差があるにもかかわらず、こんな絶世の剣技を完成させられるとは、本当に並大抵のことではない。だが剣で私に挑むなど、君たちに勝ち目はない。」

言葉が落ちるや否や、萧塵の体から神秘的な意境が湧き上がり、明らかに曹高義と林淑慧が凝集させた萬道殺劍が、この神秘的な意境に感染した後、次々と萧塵に臣服していった。

そして、鋭さと殺気を向け直した。

「萬剣天獄!」

冷たく一喝すると、無数の剣が曹高義と林淑慧の二人に向かって飛んでいき、その威勢は比類なく、天地を揺るがすほどだった。

「なんだと?」

二人は驚きながらも、急いで剣を振るって防御した。

カンカンカン!

協力して隙のない連携を取り、何とか持ちこたえていた。

しかし剣は次から次へと尽きることなく、無限に襲いかかり、彼らはますます力を消耗し、支えるのが難しくなっていった。

ついに!

ブスッ!

二人は同時に剣に貫かれ、力尽きて地面に膝をつき、剣で地面を支えながら息をついた。

二人がここで命を落とすと思った瞬間、萧塵が手を上げて一振りすると、無数の剣は形もなく消え去り、すべては静けさを取り戻した。