第270章 魔道禁典（第一更！）

韓国七星會の本部、決して入ることを許されない神秘的な密室の中で、心を引き裂くような咆哮が響き渡った。

「くそっ、誰だ、誰が私の計画を台無しにした！」

悪魔のような咆哮は、周囲の雰囲気を圧迫し、沈鬱なものにしていた。この声を聞いた者は誰もが、言葉では表現できない恐怖と動悸を感じずにはいられなかった。

「魔神様！」

すぐに、七つの人影が次々と現れ、密室の外で片膝をついた。

「魔神様、何がそんなにお怒りになるようなことがあったのですか？」

密室の中から、陰鬱な声が聞こえてきた。「お前たちが派遣した者たちは任務に失敗した。魔道禁典はすでに他人の手に渡ったかもしれん。」

「何ですって？」七人は驚いて声を上げた。「金生俊たち四人の半歩伝説の境地の者たちが率いていたのに、段擎蒼が出てこなければ、誰が敵うというのですか？」

「ふん、お前たちは華夏を甘く見すぎている。あの国に隠れている強者たちは、お前たちの想像をはるかに超えているのだ。」

魔神様は冷たい口調で、記憶の中に浮かぶあの恐ろしい女性の姿を思い出していた。

当初、彼も油断していた。重傷を負っていても誰も彼に手出しできないと思い、行動は無謀だった。

しかし結果として、あの女性が現れ、彼の魔道禁典を奪っただけでなく、彼の元神を崩壊寸前まで追い込んだ。

幸いにも最後に奥の手を使って海外に逃げ、何とか命拾いをした。

「これは...」七人は顔を見合わせた。

すぐに、一人が申し出た。「魔神様、私が華夏に行き、魔道禁典をお取り戻しします！」

「いや、お前が行けば事態をさらに悪化させるだけだ！」魔神様は拒否した。

「では、どうすれば？」

「本来なら私が完全に封印を解いて自ら華夏に行くべきだったのだ。今回は私が焦りすぎて、予期せぬ事態を招いてしまった。しかし問題ない。魔道禁典は私以外には使えないのだ。しばらくはあの者に預かっておいてもらおう。」

魔神様は心の中で冷笑した。

あの女性はすでに何年も行方不明だ。自分が傷を癒せば、この世界に敵はいなくなる。

……

七星會の件を解決した萧塵は、西域でやることはもうないだろうと考え、萧樱雪を連れて西域を離れ、江南明月山に戻った。

「一体何なのか見てみよう！」

別荘の庭で、萧塵は四つの玉の飾りを取り出し、一つに合わせようとした。