第269章 四象魔神斬(第三更!)

萧塵は三人の半歩伝説の境地の者と戦いながら、萧樱雪の戦いを観察し、心の中で感嘆していた。

やはり、萧樱雪の戦闘力はさらに強くなっていた。

今の彼女は依然として真武境にとどまっているが、すでに半歩伝説の境地の者と対抗できるようになっていた。

これこそが彼女の恐るべき潜在能力だ!

萧樱雪の先天的な才能はもともと強く、さらに萧塵が彼女に提供した条件、極意丹、九玄陣、神雷鍛體、そして太古の陣紋を融合した妖刀が加わった。

先天的な才能に後天的な条件が加わり、今の彼女が作り上げられた。

しかも今はまだ始まりに過ぎず、彼女の道はこれからもっと長く続くだろう。

結局のところ、彼女はまだ十四歳なのだから。

「くそっ、状況が悪い!」

三人の半歩伝説の境地の者は、配下が一人の少女に蹂躙されるのを目の当たりにし、心の中で無能と罵りながらも、どうすることもできなかった。

「撤退だ撤退、まずは撤退しよう!」

陣形は乱れ、人心も乱れ、このまま戦い続ければ全滅は免れない。一旦退いて再び策を練るしかなかった。

「退く?そう簡単にはいかないぞ?」

萧塵は萧樱雪から意識を戻し、三人を冷たく見つめた。

突然、彼が手を虚空に向かって払うと、目に見えない真力が海の波のように広がり、三人を強烈に震わせた。

三人は半歩伝説の境地の修為を持っていても抵抗できず、体内の気血が荒れ狂い、沸騰し続け、まるで七つの穴から流れ出そうとしているかのようだった。

「なんて強さだ!」

三人は顔を見合わせ、再び萧塵の恐るべき実力と手段に震撼した。

しかし今となっては、命を賭けた一撃こそが生き残る唯一の道だと彼らは悟っていた。

意思が通じ合い、三人は同時に刀を掲げ、刀先を一点に集中させた。

瞬時に、強大な刀の気勢が凝縮された。

「四象魔神斬!」

大声で叫び、三人が合わせた一撃は比類なき勢いで、まるで邪悪な巨大な魔影を凝縮したかのようだった。

魔影は三つの頭と六本の腕を持ち、天地の間に横たわり、その圧倒的な魔威は生き物を震え上がらせ、萬魔界をも従わせるほどだった。

「死ね!」

合気の後、三人は体力の半分を消耗し、息も絶え絶えだったが、表情には微かな高揚感が隠されていた。

この合気は本来、四人で合わせて繰り出すもので、伝説境の者と互角に戦えるものだった。