琉璃剣宗の後山禁地の外、観月琴心、萧塵、萧樱雪、宮野真羽の四人が立っていた。
「ここだ!」観月琴心は禁地の入口を指さして言った。「あなたの能力なら、異常に気づけるはずよ」
萧塵はその言葉を聞き、禁地の門に目を向け、思案の表情を浮かべた。
そのとき、宮野真羽が言った。「師匠、今や半歩伝説の境地に突破されたのですから、修為もさらに進んだはず。封印を解く機会があるのではないですか?」
観月琴心は少し考えてから言った。「試してみましょう!」
華夏から戻ってきて以来、彼女は修為が突破しただけでなく、剣道への理解もさらに深まり、「天下無雙」の真髄をかすかに掴みかけていた。
決意を固めると、彼女は一歩前に出て、全身からこれまでとは異なる剣意を放った。
目を閉じ、精神を集中し、心を動かす。
キン!
神剣が鞘から抜かれ、剣を握り、心で剣を操り、今までとは比べものにならない絶世の一撃を繰り出した。
「天下無雙!」
白い衣が風になびき、絶世の人影が、まばゆいばかりの剣気となって禁地の門へと飛んでいった。
しかし近づくや否や、玄後の封印が再び現れ、驚異的な剣意が越えられない光の壁となって、観月琴心の化した剣気を遮った。
バン!
観月琴心の化した剣気は打ち散らされ、反発を受けて横に飛ばされた。
「やはり通用しないわね!」
観月琴心は苦笑いしながら首を振った。
何度試しても、彼女は玄後の封印の深遠さを感じずにはいられなかった。今や半歩伝説の境地に達していても同じだった。
それも、数十年前に重傷を負った状態の玄後が設けた封印なのだ。
もし玄後が今も生きていたら、彼女の才能をもってすれば、どれほど恐ろしいレベルにまで成長していたことだろう?
「萧塵、どう思う?」
観月琴心は萧塵に視線を向けた。
彼女が試みたのは、実は本当に封印を解けるとは思っていなかった。より重要なのは、萧塵に見てもらうことだった。
もしかしたら、萧塵には方法があるかもしれない。
萧塵は彼女に答えず、指を弾いて一筋の劍光を放った。
劍光は禁地の門に突入したが、同様に光の壁に阻まれた。
そのとき、幻のような人影が漂い出た。
白衣は雪のごとく、絶世の風華を放っていた。
「天下無雙とは何か?」