校場の端で、多くの百人隊長や隊長たちが練習をしていた。彼らは皆、後天の達人であり、それぞれが独自の修行法を持っていた。千差万別で、実に様々だった。そして滕青山は三體式を繰り返し練習していた。
「シュッ!」「フッ!」
一歩踏み込み、一蹴りし、一撃を放つ。
三體式の動きは非常に単純で平凡に見えた。形意拳に対する深い理解と、三體式の呼吸法、形意拳の意境への深い洞察がなければ、三體式がいかに奥深いものかを見抜くことはできなかった。
周りの者たちは滕青山が三體式を練習しているのを見ていたが、この拳法に特別なものがあるとは気付かなかった。
「この炮拳の意境を槍法に変換する時、その槍法はどのように繰り出すべきか、瞬間的な最強の爆発力をどうやって槍法で生み出すのか?」滕青山は三體式の中からその答えを見つけ出そうと、何度も三體式を打ち、考え込んでいた。「私の虎砲拳は形意拳の多くの秘技の中で最強の一撃だ。しかし、炮拳の意境さえ槍法に転換できないのに、『虎砲拳』の意境など、なおさらだ」
五行拳の中で、崩拳、横拳、穿孔拳は、滕青山は完全に槍法に転換できていた。しかし炮拳と劈拳は、まだ転換に成功していなかった。
その難度は非常に高かった。
「ん?」滕青山は突然、遠くから滕青虎が近づいてくるのに気付いた。
「従兄を私の百人隊に入れたかったのに、あの白崎に邪魔されてしまった。従兄は少し失望するだろうな」滕青山は三體式を止め、滕青虎の方へ歩み寄った。
「青山、青山!」滕青虎は喜色満面だった。
「従兄さん」滕青山は諦めたように言った。「私の百人隊に入る件は、白崎隊長が承諾しなかったんです」
「あぁ」滕青虎は一瞬驚き、遠くで槍の練習をしている白崎隊長を見やり、声を潜めて言った。「あの白崎隊長か?随分と面子を潰すな。聞いたところによると、公羊慶の七人の兄弟のうち三人は、公羊慶が自分の百人隊に引き入れたそうじゃないか」
滕青山も、白崎隊長が自分に嫌がらせをしているのは分かっていた。
分かっていても、どうしようもない。
上官の言うことには逆らえないのだから。
「まぁ、それはいいんだ。青山、おめでたい話を伝えなきゃならない」滕青虎は得意げに言った。
「おや?」滕青山は少し驚いた。どんな話がおめでたい話になるのだろうか。