第55章 バスケットボール試合

葉錯はその男子生徒と一緒に教室を出て、蘇雅は彼がまた誰かと喧嘩を始めるのではないかと心配して、急いで後を追った。

前回、蘇雅は葉錯が不良と喧嘩をしているところを目撃したが、その時は相手が一人だけだった。その後、葉錯が酒場に入って一人で大勢と戦ったことは、蘇雅は見ていなかった。だから彼女は、葉錯がまた誰かにいじめられるのではないかと心配だった。

葉錯は運動場の端まで歩いていくと、案の定、体格のいい男子生徒たちが自分のクラスの男子と言い争っているのが見えた。

この年頃の生徒は、まさに成長期で、一歳違うだけで身長や体格に大きな差が出る。8組のその男子生徒たちは、以前大学に合格できずに浪人している者たちで、葉錯たちより2、3歳年上で、まるで高校生が中学生をいじめているように見えた。