第85話 最後の一撃

二班はまだ二十一点差で負けているのに、まるで勝ったかのような雰囲気で、多くの人が興奮して飛び上がっていた。葉錯の連続スリーポイントがあまりにも神がかっていて、みんなが点差を忘れてしまうほどだった。

秦浩はサイドラインから大声で叫んだ。「葉さん、やっちまえ!」

サイドラインの実況者は言葉を失い、何を言えばいいのか分からなくなっていた。

二班側では、張天哲が試合を途中で放棄した二人に向かって言った。「こんな三点シュートは初めて見た。完全に投げっぱなしで、技術的な要素が全くない」

秦浩は罵声を浴びせた。「投げっぱなしでもいいだろう。入れば勝ちだ。お前に関係ねぇ!逃げ出した腰抜けのくせに、技術とか語るな。何も分かってねぇくせに!」

普段から横柄な態度の張天哲は、秦浩の言葉を聞いて即座に反論した。「もう一度言ってみろ。殺すぞ」