葉錯は元々大敵を迎えるかのように身構えていたが、目の前の集団が近づいてきたと思ったら、突然全員が目を閉じてしまった。
葉錯は心の中で喜び、一人を蹴り倒すと、その者は後ろに倒れ、他の者たちにぶつかった。地面に倒れた彼らは、まだ目を開けることができず、手に持った剣を振り回して乱暴に斬りつけた。船上の空間は元々狭く、この混乱でほとんどが味方同士の誤爆となった。
イトウは驚きと怒りで「バカヤロウ!乱暴に斬るな、全員止まれ!」
彼らが手を止めた時、葉錯は止まるどころか、一人一人を蹴り飛ばし、彼らを東西南北に吹き飛ばした。
イトウが前に出ようとした時、ミチコが九轉明王印を結んでいるのを見て、恐れて動けなくなった。彼はミチコの一撃で肋骨を何本も折られており、今はほとんど戦う能力を失っていた。