第125章 伊賀島

密室の中で、また再び暗闇に包まれた。

この時、ミチコの肌は、もはや輝きを放っていなかった。

彼女が修練していた九轉明王印は、華夏仏宗の不動明王に由来するものだった。

不動明王印は仏宗の九字真言印「臨」「兵」「闘」「者」「皆」「陣」「列」「在」「前」の中で、臨の印である。

臨の印は人の精神を修練し、心身の安定を主とし、事に臨んでも動じず、不動不惑の意志を保ち、強靭な体魄を表現する。

不動明王印は天地靈力と結合し、降三世三昧耶会を成し、大地のように安忍となる。修練が完成すると、体は永遠に世間に屹立する大仏のようになり、外界の事物に動揺されず、その威力は比類なき。

他の印もそれぞれ独自の印を持ち、それぞれが無限の妙用を持つ。

九轉明王印は倭国のある武學の天才が、不動明王印を盗み学んだ後、自ら悟り出したものだ。九轉明王印を創立した達人は武學の天才であったが、それでもなお九轉明王印には欠陥があった。